経済的に豊かになった中国では、大型連休のたびに多くの人が国外に旅行に出かける。中国人の旺盛な消費意欲は渡航先の国々に大きな経済効果をもたらしており、日本も中国人旅行客による恩恵を受けている国の1つだ。

 海外旅行に出かける中国人が増加する一方で、中国を訪れる外国人の数は伸び悩んでいるようだ。中国メディアの観察者は8日、中国を訪れる外国人の数はなぜ少ないのかと疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、「お金と時間があるから」というのが、中国人が海外旅行に出かける動機の1つとなっていることを指摘し、2015年に中国から出国した中国人の数はのべ1億28000万人と、日本の人口とほぼ同等だったことを指摘。海外旅行に出かける中国人の数が年を追うごとに増えているものの、中国を訪れる外国人旅行客の伸びは年1%程度にとどまり、「ほとんど伸びていないのが現実」と紹介。中国を訪れる外国人の伸びは、出国する中国人の伸びと鮮明な対比をなしていることを伝えた。

 続けて、中国には「5000年の歴史と文明があり、中国の国力と世界における地位も向上している」としながらも、なぜそれでも外国人を惹きつけることができないのかと疑問を投げかけた。この答えに対し、記事は「中国はイメージが悪い」とし、特に文明的でない、人が多い、貧しい、治安が悪いという過去のイメージが固定概念として今なお世界各国の人々の心に植え付けられていると指摘した。

 また、中国が発展したことで西側諸国の人びとにとっては「中国を訪れることで優越感を感じられなくなった」とし、これも中国を訪れる外国人が伸びない理由だと主張。中国はハード面こそ西側諸国に劣らないほどの成長を遂げたとしながらも、今後外国人旅行客を増やしていくにはソフト面の強化を図る必要があることを強調している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)