習近平主席が提唱する中国の夢。これは愛国の精神を基とし、民族復興の意味で使われている。では、もし「日本の夢」というものがあるとしたら、どのような内容だろうか。中国のポータルサイト狐捜網に4日、日本のネット上に掲載されていたという文章から、「日本の夢」を危険な思想と位置付け、警戒を促す記事を掲載した。

 記事によると、この文章は日本の掲示板サイトに書かれていたものだという。どのサイトに、いつ、誰が掲載したものかは不明だが、「世界で最も優秀な民族」である大和民族が、武力でアジアを、そして世界を征服するよう促す、という戦前を彷彿とさせる時代錯誤な主張だ。その理由は、勤勉で知恵のある日本人が、限られた土地と資源しか持たないのは「不公平」であり、「劣等民族」が広大で肥沃な土地を所有しているからだという。記事は続けて、その文章の中では、日本が過去の戦争から2つの教訓を学んだとしている。

 1つ目は、米国の怒りを招いてはいけないということ。米国は世界征服においてはライバルだが、アジア征服の実現においては良きパートナーだからだ。2つ目は、まずはアジア征服のために中国を攻めるわけだが、中国のような大国に対しては「刺身を食べるように」一切れずつ食べることだ。つまり、中国は多民族国家であるため分裂しやすく、ウイグル自治区やチベットのような自治区を独立させ、分割してから征服すべきだと主張している。

 記事はさらに、日本はこの計画を「大日本帝国興国聖戦計画」と銘打ち、すでに台湾の分裂には成功しており、今後は中国西部、中国東北部と順に分裂させ、中国を征服してアジアの盟主となったら世界征服へと進み、約30年で世界征服を達成するつもりだと伝えた。

 これに関して記事は、日本人は心の中でこんなことを考えていたのかと非常に恐ろしくなったとしている。中国の夢が民族の復興と国民の自由と平和、幸福を願うものであるのに対し、日本の夢は危険な思想だと非難、愛国精神のある読者はこの文章を転載するようにと求めて締めくくった。

 記事は、この文章は日本のネット上に掲載されていたと主張しているが、その真偽は不明であり、仮に真実であったとしても、まるで「日本人全体の考え方」であるかのように伝えている点は大きな問題だ。しかし、少なくとも中国人の飛びつきそうな話題であることは確かだ。近年は世界中でフェイクニュースが問題となっているが、このような主張を日本国民に共通した考えであるかのように伝えているこの記事はまさにフェイクニュースのようなものだと言える。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)