世界10ヵ国で人材紹介事業を展開し、東南アジアでは最大級の規模(※)を誇るジェイ エイ シー リクルートメント グループ(CEO:田崎 ひろみ)が、2017年第2四半期のアジア各国のホワイトカラー人材紹介市場の動向をまとめた。
 
(※)自社調べ(アジアで人材紹介事業を展開する同業他社の売上規模を比較)
 
■日本
各社の好業績により人手不足が深刻化
日系企業の海外事業要員は前年同期比で122%と大幅増
 
【求人数】(日本企業の海外事業関連求人)
対前年四半期比 122%
対前四半期比   99%
 
JAC Recruitment(日本)海外進出支援室 室長 佐原 賢治氏
 
 上場企業各社による2017年第1四半期の決算は輸出関連で円安を支えに増収増益基調となり、輸出企業だけでなく建設や設備、介護など内需型企業にも好調な企業が目立ちました。特に新興国を中心とした海外生産の増加と人件費高騰などを背景に産業機械の輸出が好調でした。
また中小企業基盤整備機構による第2四半期の景況調査によると、中小企業にも製造業を中心に業況の改善ムードが高まっています。一方欧州では英国のEU離脱に向けた動きが進む中、日系企業による欧州ビジネス再編の動きも出ています。
 
【企業の採用動向】
 各企業の好調な業績を背景に、国内の人手不足はさらに深刻さが増しています。厚生労働省が発表した5月の有効求人倍率は1.49倍と43年ぶりの高水準となり、企業の人材採用意欲が著しく高まっている様子がうかがえます。当社に寄せられた「日系企業による海外事業要員」の求人は、対前四半期比では99%と横ばいとなりましたが、対前年四半期比では122%と大幅に増加しました。業種・職種別では、国内の主要工場での新たな生産技術の開発や、海外工場の品質管理体制の強化など、“日本と海外を行き来する”任務を担う技術者に対する人材の需要が多かったほか、樹脂製品などの化学業界や医療機器業界で海外市場の開拓を担う即戦力人材の求人も増加しました。
 
【求職者の動向】
 第2四半期の新規求職者(登録者)数は、季節要因もあり前期比82%と減少しました。好調な企業業績から今夏のボーナスに対する期待感が高まっていることも求職者の動きがやや慎重になっている要因です。優秀な人材に対しては複数の企業から採用内定が提示される傾向はますます強くなっており、高度なスキルを有する技術者や、豊富な海外経験を有する人材にとっては“売り手市場”が続いています。(イメージ写真提供:123RF)