インターネット決済サービス「Coiney」を提供しているコイニー社は7月26日から、QRコード決済サービス「WeChat Pay」の決済機能を、日本のクレジットカード会社や中国市場向け越境EC事業者向けに提供する「WeChat Payアクワイアリングパートナープログラム」の提供を開始した。WeChat Payは、中国のテンセント社が提供するコミュニケーションプラットフォーム「WeChat」上で提供される中国人向けのQRコード決済サービス。コイニー社の取り組みは、訪日中国人観光客や中国国内から日本のECサイトを利用する決済手段としてのWeChat Payの利用を促す。

 「WeChat Pay」は、2016年第3四半期にはアクティブユーザーが8.3億人に達し、また、中国本土では100万店舗以上で利用されている。コンビニ、小売店、美容院等のみならず、タクシー、病院、町中の出店やさらには税金の支払い等、幅広く日常生活で利用されているのが特徴だ。

 一方、近年中国向けの越境EC市場は急拡大している。特に、日本から中国への越境ECは国別シェア1位となり、富士経済(東京都中央区日本橋)の調べでは、日本から中国への越境ECの市場規模は、2016年は年間613億元(1兆158億円)、2019年には1270億元(2兆1044億円)に倍増することが予測されている。

 また、2016年の年間訪日中国人観光客数は637万人に達し、訪日外国人の中でトップになっている。コイニー社はすでに、中国人向け決済に対応するため、2016年9月にWeChat Payアクワイアリング契約を締結し、東急カードにWeChat Pay決済機能の提供を開始している。また、2017年4月よりCoiney加盟店にもWeChat Pay決済機能の提供を開始し、どこでもかんたんに低コストでWeChat Pay決済の利用が可能となっている。
 
 今回、「WeChat Payアクワイアリングパートナープログラム」の提供によって、クレジットカード会社、決済事業者、WEBおよびECサービス事業者等を対象に、WeChat Payの包括加盟店契約を提供する。コイニー社は、「それぞれの事業者は柔軟かつ素早いサービス拡充が可能となります。本プログラムを採用することで、ECサイトや宿泊施設・レストラン等の事前予約決済サイトなど、幅広いシーンにてWeChat Pay決済を追加することが可能です。中国国内で日常的に利用されているWeChat Pay決済の提供を通じて、お客さまの利便性の拡充、および事業者の機会損失を防ぐことで総合的な満足度の向上を実現します」としている。(写真は、WeChat PayのQRコード決済サービスのイメージ。コイニー社より提供)