中国のインターネットメディアで今日よく読まれている記事をお届けします。
 
 今月14日、重慶市において、変わった結婚式が行われた。新婦を迎えに行き、共にウェディングカーに乗り込み、宴の場で祝いの杯を交わしたのは、新郎ではなく「新郎の妹」だった。
 
 新郎の藩さんは、18歳のときに入隊した25歳の軍人。式の約一週間前に部隊から緊急の指令を受け、チベット自治区へ戻らなければならなくなった。
 
 式を延期するかどうかを話し合った結果、両家は新郎不在のまま、予定通り結婚式を行うことになった。新郎の代役は、新郎の妹が務めた。「(軍人の)彼を夫に選んだのだから、私は彼を支えなくては。恨んでもいないし後悔もしていない」と、新婦の龍さんはけなげに語っていたそうだが、やはり式の最後には耐え切れずに泣いてしまったそうだ。
 
 一生に一度の晴れ舞台に、終始浮かない顔をした花嫁の写真を見て、ネットユーザーたちは心を痛めている。「そんな若い青年を呼び戻さなくてはいけない任務とは一体なんだんだ」「このニュースが、忠実な軍人とそれを支える妻、ということを言いたいのだとしたら、失敗だ」という非難の声も集まっていた。
 
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 日本人が「六曜」の「大安」や「仏滅」を気にするように、中国人も日取りの縁起担ぎを非常に重視します。ふたりの挙式日である7月14日は、「黄道吉日」が示す「結婚にふさわしい日」(2017年は128日ある)の一日ではありますが、平日であることと、「14(yaosi)」という数字は「要死(死ぬ)」という言葉と近い発音であることから、そこまで人気の高い日ではありません。
 
 また、「吉日」の人気ホテルや結婚式会場は、数年前から予約が必要なこともしばしばですが、彼らの披露宴会場は、配管や打ちっぱなしのコンクリートがむき出しで、まだ壁紙などの内装がほどこされていない、未使用の商業店舗を利用したものでした。
 
 招待客への連絡、各種アイテムの手配等々、結婚式というのはとにかく準備にお金と時間がかかるもの。仕切りなおしとなればキャンセル費用もかかってくるでしょう。「延期すれば」なんて簡単に言えるものではないのでしょうが、結婚式はやはり新郎新婦が揃っていてこそ成り立つもの。そして一番大切なのは、花嫁さんの笑顔。何ともやりきれない思いにかられてしまう結婚式でした。(イメージ写真提供:123RF)