世界最大の自動車大国である中国の路上では、日本とはまったく違った光景が広がっている。日本の路上で目にするのはほとんどが日本車だが、中国ではフォルクスワーゲンのようなドイツ車やGMなどの米国車、フランス車や韓国車、日系車や中国車など、非常に多種多様な車が走っている。
 
 中国では歴史問題や領土をめぐる対立からか、日系車に対して批判的な意見も存在するが、多くの消費者が「安くて故障が少なく、燃費も良い」といった理由で日系車を選んでいる。だが、日系車が多くの消費者に選ばれているのは中国だけではないようだ。
 
 中国メディアの今日頭条は14日、「最も発展した国の1つである米国人は、なぜ日系車を愛用するのか」という記事を掲載し、その理由について論じている。記事はまず、「米国で多く販売されている車は日系車であってドイツ系車ではない」ことを紹介し、日系車は米国で決して安く販売されているわけではないのに、なぜ支持を得ているのかと疑問を投げかけている。
 
 記事は、米国で販売されている日本車は決して安くはないことを紹介。たとえば、高級SUVではドイツ車に比べ、日本メーカーのSUVの方が高額であることを伝えたほか、英国の高級SUVに比べても日本車の方が高い場合もあることを伝えた。
 
 ではなぜ日本車は米国で人気があるのだろうか。記事は、「米国人が車を購入する際に重要視するのは実用性や購入後の維持費である」と主張する一方、日本車は信頼性が高く、故障率が非常に低いうえに燃費性能が高いために維持費が安く済むことを指摘、こうした理由こそ日本車が米国で支持を集める理由として紹介されている。
 
 結論として「世界でもっとも進んだ自動車社会と言うべき米国の消費者の多くが日本車は選択しているという事実は、それだけ日本車が良い車だということ」とし、車について詳しくない中国人にとっては「米国での売れ筋は参考になる」と主張した。
 
 これに対して中国のネットユーザーからは、「日系車は故障が少ないし、米国人にとって車は交通手段の一部に過ぎず、面子を気にしないで良いため、当然の選択だ」といった声が寄せられていて、多くのユーザーの支持を得ていた。
 
 中国人は面子を気にしながら車を選択しなければならない。しかも、日系車を購入すると「売国奴」と罵られる可能性もあるため、大変な環境だ。だが、それでも多くの中国人が日系車を選択しているのは、それだけ日系車に魅力があるということだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)