国内総生産(GDP)の規模で日本を超えてから、中国では日本は「衰退した」という見方が広まっている。しかし中国メディアの今日頭条は17日、日本には3つの柱を軸にした「隠された実力がある」と分析する記事を掲載した。
 
 中国で、日本の経済停滞が指摘されているのも無理はない。GDPの数字だけでなく、財務状況も厳しいからだ。記事は、2015年の時点で日本のGDPに対する債務比率は230%という「驚くべき数字」になったと指摘。本来破産するところだが、金融危機の対応の良さと、海外支援の成功で日本円に対する世界の信頼は大きく、政府の介入がなければすぐに円高になる状況だと説明した。
 
 では、記事が主張する「日本の潜在的実力」にはどのような基礎があるのだろうか。記事は「平和主義」、「法整備」、「経済発展」の3本柱があると分析した。平和憲法のおかげで経済発展に集中することができ、成熟した法治社会を構築することで腐敗を防ぎ、富が国民に蓄積されたという。そのため、多くの日本人が「中流意識」を持つようになり、これが国の安定につながっているとした。社会主義国であるはずの中国より貧富の差が小さいことも日本の特徴だ。
 
 記事は加えて、日本では多くの企業に分散して自衛隊の備品を発注するなど「隠れ軍事国家」となっており、有事の際はすぐに対応できる潜在力があるとも指摘。世界第3位の経済体であり、軍事費ランキングでも上位に入る日本は、間違いなく潜在的な軍事力を有した国だと主張した。ただし、有事となった場合に日本は先進的な装備を製造できるか否かは未知数だとした。
 
 つまり、国の実力は数字だけでは測れないということだろう。中国国内でも世界第2位のGDPの数字と裏腹に、貧しい人の多さと厳しい経済実態との差を指摘する声が多い。GDPでは中国に越されたとはいえ、日本は隠れた実力を備えた国だと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)akiyoko/123RF)