中国製品に対し、「安かろう、悪かろう」というイメージを抱いている人は多いだろう。確かに、このイメージに違わない製品はまだまだ多い。だが、一部の分野では中国企業が急激に技術力を高め、製品の質を向上させているのも事実だ。
 
 中国メディアの北京時間はこのほど、中国の一部分野における技術力と研究開発能力の急激な向上に対し、日本が危機感を抱いていると主張する記事を掲載した。
 
 記事は、文部科学省所管の科学技術振興機構の調査結果として、コンピューターサイエンスや数学、化学といった4つの分野で中国の論文の影響力が世界一となったことを紹介。日本の低迷に対して、中国の躍進は著しいとしたうえで、米国が圧倒的な強さを持つ物理学の分野でも中国は研究開発能力を高めていることを指摘した。
 
 中国の民間企業が作る製品のなかには、以前のまま質の劣ったものが数多く存在するが、スマホや家電などにおいては高い競争力を持つ製品も数多く生まれている。また、原発や航空機、高速鉄道、宇宙開発など、政府が主導する産業や分野では急激に技術力を高めており、研究論文の影響力においても日本はすでに中国に水をあけられているのが現状だ。
 
 また、中国は豊富な資金力を背景に、世界各国で企業の買収を行い、技術を獲得している。中国政府は製造業の高度化に向けたロードマップを打ち出しており、強いリーダーシップのもとで目標を実現しようとするだろう。記事は「中国の一部分野における技術力と研究開発能力の急激な向上に対し、日本が危機感を抱いている」と伝えているが、ここ数年の中国の技術力や研究開発能力の向上ぶりは否が応でも危機感を抱かざるを得ないものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)lnzyx/123RF)