日本で一時、大きな話題となった中国人による「爆買い」。ブランド物やぜいたく品を躊躇なく次々と購入する中国人たちの姿は日本中に衝撃を与え、中国人の裕福さを強く印象付けた。中国メディアの今日頭条は11日、「中国人よりも裕福であるはずの日本人はどうして消費を躊躇するのか」と題する記事を掲載した。
 
 記事は、中国の1人当たりのGDPが「日本の4分の1」に過ぎないと指摘。そのうえ、まったく同じブランドや日本車でも、中国の方が税金の関係で日本より高額になる場合が多く、所得も日本人より相対的に低いにもかかわらず、中国人は購買意欲が高いため、「中国人のほうが日本人よりお金があるように見える」のは不思議だという指摘があることを紹介した。
 
 例えば、中国の若者が1日のアルバイトで稼ぐ金額の約3分の1もするのに、スターバックスでコーヒーを楽しむというのはありがちな話だ。しかし、バブルを知らない日本の若者からしたらあり得ないぜいたくに感じるという。
 
 その理由について記事は、同じ年代でも育った背景が違うからだと分析。バブルがはじけてから生まれ育った日本の若者は、日本経済はだめだというニュースを毎日聞いて育ったため、国の経済に対し悲観的だと論じた。しかし、同じ年代でも中国の若者は急激な経済成長のもとで成長し、物質的に貧しかった時代を知らないため、購買意欲には目を見張るものがあり、超高級マンションを買うなどして、貯蓄どころか巨額の債務を背負うことを厭わないと指摘した。
 
 このように、若い世代を中心に中国人の購買意欲は非常に高く、「日本人よりも金持ちに見える」が、これは収入が多いからと言うわけではなく、育った時代背景が関係していると言えそうだ。記事は結びに、中国の85年以降に生まれた世代は巨額の債務を抱えているため、次の世代は痛い目を見て、むしろ今の日本人のように節約志向になるかもしれないと結んだ。
 
 バブル期の日本人の金遣いが荒かったのは事実だが、日本人の節約志向はまじめで慎重な国民性の表れでもあるだろう。「灰色収入」と呼ばれる正規以外の収入を持つ中国人も多いとされるが、中国の経済成長も際限がないわけではなく、中国の若い世代は痛い目に合わないうちに収入の範囲内での生活という節約志向にシフトしたほうが身のためではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)