中国人は日本人と比べ、じっくり腰を据えて物事を行うことが苦手なように見える。中長期的な目標に向かって物事を着実に進めるより、どちらかと言えば目先の利益を追求してしまう傾向があるようだ。
 
 中国メディアの捜狐は8日、日本人の農業に対する考え方を例に、中国人と日本人の物事に対する取り組み方の違いについて紹介する記事を掲載し、「日本人は中国で借りた広大な土地を5年間にわたって放置した」と伝え、土地を放置した経緯と目的について紹介した。
 
 記事はまず、2006年に複数の日本企業が共同で出資し、中国で広大な農地を20年契約で借りたことを紹介。だが、日本企業はせっかく借りた土地を「5年間にわたって放置し、草も伸び放題になっていた」と伝えた。土地を借りながらも何もしようとしない日本企業に対し、土地周辺に住んでいた中国人のなかには日本人をバカにするような言葉を口にする人もいたことを伝えたほか、「土地の下に眠っているお宝が目当てなのか」と訝る中国人もいたことを紹介した。
 
 だが、日本企業が土地を借りてから5年後にようやく動きがあったと伝え、日本企業は草が伸び放題となっていた土地で「牛を飼い始めた」と紹介。5年もの間、農地を放置していたのは「作物を作る前に土を作り、土を作る前に人を作る」という日本古来の教訓に基づいて、まず土作りをしていたのだと指摘し、日本企業が借りた土地はもともと肥沃な土地だったようだが、化学肥料や農薬で汚染されていたと伝え、それゆえ「日本人は数年かけて土壌を回復させたのだ」と伝えた。
 
 その後、日本企業が借りた土地で生産された牛乳は1リットル当たり22元(約370円)という中国産牛乳の約1.5倍の値が付いたことや、イチゴも1キロ当たり120元(約2000円)の高値が付き、上海や北京で高い人気を獲得したことを紹介した。
 
 中国の農民は目先の利益や収穫量だけを考えて、化学肥料や農薬を大量に使用し、農作物を生産している。ゆえに、残留農薬などの心配から、中国では専用の洗剤や農薬除去剤で、野菜や果物を洗ってから食べることが一般的だ。日本企業が借りた土地の周りに住んでいた中国人は、日本企業があえて土地を放置し、土壌を回復させようとしていたことに気づかなかったようだが、農業に対する知識や知恵、そして考え方は日本と中国で大きな違いがあるということがよく分かる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)