中国のネット上で日本の食文化が紹介されるときに、かなりの頻度で出現するのが、居酒屋だ。中国国内にも居酒屋風の日本料理店が増えているようで、居酒屋に対する中国人の関心は高い。中国メディア・今日頭条は10日「日本の男性はどうして居酒屋が好きなのか 美味しいお酒と食べ物、そしてママさんがいるからだ」とする記事を掲載した。
 
 記事は「世界にはどの国にも飲食店があり、酒を飲むバーなどもある。しかし日本には、両者の間をとったような、気軽に食事をし、お酒も飲める憩いの場所がある。それが居酒屋だ。かつては男性サラリーマンがメインだったが、今では老若男女が利用する、非常に人気のある飲み食い場所になっている」と紹介。居酒屋はしばしば演歌などの楽曲の題材に用いられてきたほか、映画でもそのシーンをよく見かけるとした。
 
 そして、日本の男性と居酒屋の関係について「仕事帰りに寄らなければ、1日が終わらないと感じるもの。同時に、居酒屋は社交の場でもある。同僚や友人とここで語らい、情報を交換し、騒ぎ、色恋話に花を咲かせるのだ。少ないお金で最大の楽しみを求め、職場のストレスを発散する」と説明した。また、昔ながらの居酒屋には「ママさん」と称される女性の主人がおり、熱心に話し相手になってくれるとし、この点も居酒屋の魅力であることを伝えた。
 
 記事はまた、日本の男性は居酒屋を2軒、3軒とはしごすることについても言及。日本人は飲める酒の量は決して多くないにも関わらず節制が利かずに酔いつぶれ、夜も遅くなると駅や列車内、道路を千鳥足で歩く者、倒れ込んで寝る者をしばしば見かけると説明している。
 
 酒場が社交の場であり、気心の知れた者どうし、そして、時として見知らぬ者どうしが酒とつまみを通じて親交を深める、というのは日本だけの話ではあるまい。ただ、日本の居酒屋が持つ雰囲気はやはり、日本でしか味わえないものと言えそうだ。人間が恋しくなった時、誰かに話を聞いてもらいたい時、嫌なことを忘れてパッと明るくなりたい時、行きたくなるのはやはり、居酒屋だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)