国が安定するには、政治や経済の安定とともに、衛生面での安定も必要だ。今も昔も変わらず、子ども向けに衛生意識向上を呼びかけるポスターや冊子が作られ、学校や公共施設などで掲示なり配布なりされている。衛生に限らず、習慣というものは小さいころから身に沁み込ませないとなかなか定着しないものなのだ。
 
 中国メディア・今日頭条は3日「1930年と1950年の児童向け衛生宣伝画 今でも身についていない人がいるものが多い」とする記事を掲載した。記事は、今から半世紀以上前に中国国内で制作されたという、児童向けに衛生習慣を身に着けるよう呼びかけるポスターの画像を10枚紹介している。
 
 1枚目は「口の衛生」と題したもので、歯磨きのイラストとともに「朝晩に歯を磨こう 上下、左右、内外全部磨こう 自分の歯ブラシとコップを使おう」と書かれている。2枚目は「手の衛生」。食事の前、トイレの後に手を洗うこと、常に爪の手入れをすることが呼びかけられている。3枚目は「朝起きたら部屋の窓を開けましょう」というものだ。
 
 さらに「床や窓、イスの足から机の底まで細かく掃除しよう」、「寝る時は仰向けでなく横向きで 寒くても頭を布団に入れず、暑くても腹を出さない」、「私は壁に落書きをしません、公共の物を汚しません、食べかすや紙くずを所構わず捨てません」、「いつもに屋外で遊び、新鮮な空気を吸います 歌ったり踊ったり、他の人と一緒に楽しみます」、「せきやくしゃみをするときは、ハンカチで口や鼻を覆います 痰は痰壺に吐きます」といった内容が描かれたポスターが紹介されている。
 
 記事を見た中国のネットユーザーからは「良い習慣はできずに、悪い習慣ができてしまったな」、「しっかりした宣伝だ」、「国民のモラルはこの時代から提唱されていたんだな」、「ちゃんと学んでいたら、痰をその辺に吐き散らすじいさんばあさんはこんなにいなかっただろうに」といったコメントが寄せられた。
 
また、古き良き宣伝画の雰囲気に感銘を覚えた人も多かったようで「親切感がある」、「人が素朴だった時代が恋しい」、「なんか泣きたくなった」といった感想も見られた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)