日本を訪れる中国人旅行客が増えており、日本で受けたサービスの質を高く称賛する中国人は少なくない。だが、なかには日本で「差別的な対応を受けた」と感じる人もいるらしい。
 
 中国メディアの中国網はこのほど、家族で訪日したという中国人の手記として、「日本で不愉快な思いをした」と主張する記事を掲載した。
 
 記事によれば、この中国人は団体ツアーに参加して家族で訪日したようだが、あまり買い物が好きではなく、特に買いたいものがなかったため、ツアーの旅程のうち、買い物時間中は別のことをして過ごしていたという。免税店での買い物の際、この中国人は食事をしながら時間を潰すため、付近にあった回転寿司に入ったところ、店員から店の奥の方の席に案内されたそうだ。
 
 店員の対応は非常に丁寧だったというが、店内は決して混んでいたわけでもないのに、「なぜ店内の奥の隅の方に案内されたのだろう」と疑問を感じたというこの中国人は、そこで「もしかしたら中国人ということで、差別されているのではないだろうか」と思ったという。
 
 記事は、この中国人の見解として「中国では食事の際に賑やかに食べてこそ、正しいマナーと認識されている」と伝え、確かに店内ではこの中国人一行のテーブルが一番声が大きかったと伝えた。
 
 日本人の店員は親切で友好的な態度で接してくれたとしつつも、座らされた席の位置を通じて「態度とは裏腹に、差別的な待遇」と感じたという中国人だが、日本で訪れた回転寿司で奥の方に座らされたというのは「日本と中国では食事のマナーが違っていて、中国人が日本のマナーに則った行動が取れていないことを示す」と指摘。席の位置を巡って「不愉快な思いをした」としながらも、中国人旅行客のマナーが悪いのは事実であり、店側に反論や反発はできなかったとした。
 
 店側の対応についてだが、この中国人が主張したような差別的な意図があったのかは不明だ。もしかしたら、のびのびと食事できるように配慮しただけかも知れない。いずれにせよ、この中国人が席の位置をめぐって不愉快に感じたのは事実であり、これは外国人旅行客を受け入れるうえでの難しさを示す事例と言えるかも知れない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)