中国では毎年6月7日から8日にかけて全国一斉大学入試が行われる。「高考(ガオカオ)」と呼ばれる中国の大学入試では受験生の選択肢は少なく、ほぼ一発勝負となる。この試験の結果で人生が大きく左右されるとあって、受験戦争の白熱ぶりは日本以上と言える。
 
 一方、近年は海外留学を選択肢とする中国人学生も増えてきている。子どもの教育のためには犠牲をいとわない中国人の保護者たちだが、海外留学となると、費用以上に治安や健康など、心配な問題は多々存在するようだ。中国メディアの今日頭条は、日本への留学を検討している中国人読者に向けて、日本留学に対してよく聞かれる不安要素と、それに対する日本の状況を紹介する記事を掲載した。
 
 近年の日中関係は低迷を続けており、また中国では潜在的な反日感情があるためか、「中国人は日本に留学すると不公平な扱いを受けないだろうか」という不安を感じてしまうようだ。また、治安や安全面については「女の子が1人で生活しても大丈夫だろうか」、「地震の多発する日本で危険な状況は生じないだろうか」という懸念もあるようだ。
 
 こうした不安や懸念は、中国人がメディアから受ける印象も大きく影響しているようで、たとえば「幼少のころに見た名探偵コナンのアニメの印象で、日本は犯罪率が高い国のように感じる」人もあるようだ。
 
 他には「日本の生活に馴染むことができるかどうかも不安」とし、日本食は健康的だが中国人にとっては薄味で甘く感じられるようで、こうした食生活での心配もあるそうだ。また主な目的である学業面では「日本の学校での勉強に慣れることができるか」という点も挙げているが、日本では留学生のための日本語学校もあり、在籍する中国人講師が生徒の生活面でのサポートや、進学についても相談に乗ってくれるとした。
 
 子を心配する親の気持ちは昔から変わらないが、中国では壮絶な受験戦争に困憊するわが子を見て、どのような教育が最善なのか、時代の変化を考慮しつつ模索する時代に入って来ているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)