中国メディアの中国台湾網は29日、台湾の教科書を撮影した写真とされる画像を掲載し、「日本と軍国主義」を教える箇所において、「日本の侵略は世界平和を守るためのものだった」という記述があったと伝え、中国のネット上で批判の声が高まっている。
 
 中国台湾網の報道によれば、この画像は台湾の教科書を撮影したものであるとされるが、その真偽は確認できていない。仮に台湾の教科書だとした場合、現在も使用されている教科書かどうかも不明だ。ただ、記述は繁体字で記述されていることから、台湾の教科書である可能性はある。
 
 画像を見てみると、「英国と同盟を結んでいた日本は第1次世界大戦でドイツと戦い、ドイツから山東省の権益を奪取した」、「第1次世界大戦後の日本は貿易に専念したが、そこには領土を占領する意思はなく、世界平和を守る意味があった」という意味の記述がある。
 
 これに対し、中国台湾網は「日本の侵略が世界平和を守るためだったと記述されている」と報じ、台湾でも一部で批判の声があがったことを伝えた。
 
 事の発端は台湾の政治団体「白色正義聯盟」がFacebook(フェイスブック)上で、「見るに耐えない教科書」であるとして写真を掲載したことだ。白色正義聯盟も台湾の教科書かどうかについては言及していないが、Facebookには台湾のネットユーザーからも記述に対して批判のコメントが殺到している。
 
 また、中国の大手メディアである新浪は中国台湾網の報道を転載して伝えたところ、中国人ネットユーザーからも「台湾がこのような教育を行っていたのでは、いくら中国人が台湾人に同胞と呼びかけても反応がないわけだ」など、怒りの声が多く寄せられていた。一方、「第1次世界大戦で日本は戦勝国だったうえに、言及しているのはあくまでも第一次世界大戦であり、別に日中戦争を正当化しているわけではない」といったコメントも見られた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)