日本では近年、地下鉄などの公共交通機関における「痴漢」を防ぎつつ、同時に「痴漢冤罪」のトラブルも回避するための議論がなされるようになった。痴漢をめぐる事件は中国でも多発しており、日本の地下鉄でも導入が進んでいる「女性専用車両」がこのほど、広州市の地下鉄で導入された。
 
 中国メディアの電送門は28日、日本では痴漢をめぐる事件やトラブルが多発していることを紹介しつつ、「日本の経験から見れば、男性専用車両を導入するのがベストであることがわかる」と論じた。
 
 記事は、中国広州市の地下鉄で中国初となる女性専用車両が導入されたことについて、「女性専用車両だけで痴漢をめぐる各種問題は解決できるのだろうか」と疑問を投げかけた。さらに、痴漢は犯罪であり、罪を犯した人は法に基づく罰を受ける必要があるとし、女性の被害に対する訴えも正当に受け止める必要があると主張した。
 
 一方で、「過度な対策はすべての男性を痴漢予備軍にしてしまう」とし、日本では車両内で女性が近くにいる男性は冤罪を回避するために、両手でつり革に掴まって「まるで万歳をしているような態勢を取る」など、様々な努力を行っており、一部では「男性専用車両を設けてほしい」という声もあると紹介した。
 
 さらに、日本では痴漢が多いのは事実だが、冤罪をめぐるトラブルも多発していることを指摘。日本では一度女性から痴漢の嫌疑をかけられると、潔白を証明することは難しく、社会的な信用を失ってしまい、「社会人としての人生も終わってしまう」と指摘、だからこそ日本の男性は嫌疑をかけられると逃げ出してしまうのだと主張した。
 
 調査会社マクロミルが6月13日から14日にかけて、電車で通勤・通学している15ー59歳の男女500人を対象に実施した調査によれば、男性専用車両の導入に賛成した女性は74%、男性は65%だった。性別によって車両を分けてしまえば、女性からすれば痴漢犯罪を防ぐことができ、男性からすれば冤罪を防ぐことができる。いずれは地下鉄の車両も性別によって「完全に別」となるという時代がやってくるのかも知れない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)