世界最大の自動車市場において、中古車市場が拡大している。中国政府は2016年に中古車販売に対する規制を緩和したこともあり、16年の中古車市場の伸びは2桁を超え、さらに17年第1四半期の伸びは前年比で20%以上も伸びた。
 
 日本には成熟した中古車市場があり、中古車を取り扱う企業は豊富なノウハウを持っている。そのため、中国の中古車市場への進出を狙う動きも加速しているが、中国メディアの中国汽車報編は23日、日本の中古車関連企業が中国に進出しても「中国の商環境の違いに馴染めないかもしれない」と伝えている。
 
 記事は、中国の中古車市場は過去の日本と同じような軌跡で発展を遂げていると伝え、たとえば中国ではすでにITを駆使してオークションが行われていると紹介。さらに人工知能を利用して価格を算出するシステムもあるほか、業者を通さずに個人と個人が直接、自動車の売買を行うことができるサイトもあると紹介した。
 
 続けて、日本の中古車関連企業が中国に進出し、成熟した日本の市場の経験を中国に持ち込むことを歓迎する声がある一方で、「中国の独特な国情に適応できない可能性」も指摘されていると指摘。中国の中古車取引に関わるにあたっては、非常に多くの企業や役所との付き合いが必要であり、地域に溶け込んだビジネスを展開する必要があるとし、外国企業にとっては難しい可能性があると主張した。
 
 また、中国の中古車市場は今なお完全に開放されたわけではなく、規制も残っていると指摘、国や地方の政策による影響を受けやすい産業でもあると主張。日本企業が中国の中古車産業に進出することは大いに歓迎すべきことだとしながらも、「独特な商環境に適応できるか、まずは日本企業の戦略を見てみるべきだ」と伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)