中国を訪れてみると、中国国産車だけでなく、非常にさまざまな国のメーカーの車を見かけることができる。そのなかでよく見かけるのは、ドイツ系、アメリカ系、韓国系、そして日系車だ。
 
 多くの中国人消費者が日系車の品質の良さを評価していることは、中国市場における日系車の販売が伸びていることを見れば一目瞭然だ。中国汽車工業協会によれば、2017年1−5月における日系車の販売台数は前年同期比17.59%増となり、中国系を含めた国別で最大の伸びを示した。ドイツ系の伸びが4%台、米国系が2%にとどまり、フランス系や韓国系が37%減、43%減となるなか、日系車はまさに一人勝ちと言える結果を残した。
 
 では、なぜ日系車は中国市場でこれだけ好調な販売を維持できているのだろうか。中国メディアの今日頭条はこのほど、中国で「日系車の販売が伸び続けている」と伝え、日系車の魅力について論じている。
 
 記事はまず、日系車は品質、技術力ともに優れているのに価格は決して高すぎることはなく、非常にコストパフォーマンスが高いと伝え、さらに高級車から小型車に至るまで、消費者に幅広い製品ラインナップを提供していると指摘。10数年前に販売された車でさえ、いまだに街中を走っているところを見ると「日系車に対する高い評価は決して嘘ではないことがわかる」と論じた。
 
 続けて、中国では今なお消費に愛国心や政治的要素を持ち込む傾向が見られるものの、近年の消費者は理性的になりつつあると指摘。また、自動車という高額な商品となれば、愛国心なども重要ではあるが、それと同時に賢い買い物がしたいと願うものだとし、日系車の販売が伸びているのは消費者が理性的になると同時に、本質的な競争力が評価され始めている証だと紹介している。
 
 中国の自動車産業はまだ拡大している。歴史的背景ゆえに、日本に対して好感を抱けないという中国人も存在する。だが、日系企業がこれからも質の良い自動車を市場に投入していけば、消費者はその良さに気付き、日系車を選び、愛用してくれることだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)