台湾では現在、トイレットペーパーを便器に流すなど、トイレ環境改善の取り組みを進めている。市民の習慣を変えるのは一朝一夕に成し得るものではなく、その成否を占うのは子どもに対する教育だ。台湾メディア・聯合新聞網は23日「他人に迷惑を掛けない 日本では小さい頃からトイレを愛護することを教えている」とする記事を掲載した。
 
 記事は、現在台湾衛生部環境保護署が、トイレットペーパーを便器に流すことを推進していると紹介したうえで、台湾衛浴文化協会の遊明国理事長が「単にハード設備の改善をすれば済む問題ではない。市民がよいトイレ利用習慣を身に付けなければならず、よいトイレ文化を構築するにはPRと教育が必要だ」とコメントしたことを伝えた。
 
 同理事長は以前、日本のトイレ教育を視察したことがあるという。「子どもに掃除をさせ、その苦労を体験させなければ、子どもちは環境を大切にしない。だから、小中学校のトイレがとても汚れているのだ。日本のトイレが清潔なのは、市民が衛生を大切にしていることのほかに、『他人に迷惑を掛けない』という習慣に密接に関係している。日本の学校教育では小学校、さらには幼稚園の段階からトイレの使い方の教育を重視しているのだ」と同理事長は語っている。
 
 記事は同理事長が以前、教育部の関係者に「台湾人のトイレ習慣を変えるために、小さい頃から習慣を培うようにしてほしい」と請願したところ「教育は管理するが、トイレは管轄外。そういう活動をするなら、トイレの主管機関に行ってくれ」とあしらわれたと紹介した。
 
 教育部関係者の話からは、やる気のなさが感じられる。「教育はやるがトイレは管轄外」、「トイレ整備はするが教育は担当外」では、いつまでたっても誰も動かない。本気でトイレ改革に取り組むのであれば、省庁を横断した取り組みが必要だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)