現代では病院で出産するのが一般的であるが、最近では助産師や助産院が見直されているという。中国メディアの今日頭条は23日、日本の助産院を訪問した中国人の体験を紹介する記事を掲載した。
 
 記事が紹介したのは、日本で初めて助産評価機構の認定を受けたという助産院だ。この助産院を訪問して、中国での出産とは大違いだと感じたという。中国の病院はお世辞にも環境が良いとはいえず、人であふれ、病室に入りきらない妊婦は廊下に置かれたベッドの上で陣痛を迎えることもある。
 
 では、日本の助産院で赤ちゃんを産むのはどのような体験なのだろうか。記事は病院に着くとすぐに中国との違いを感じたという。閑静な住宅街にあるこの助産院は、感じの良い暖色系にまとめられた内装と、水の流れるようなオルゴールの音色が心地よく、「まるで家にいるよう」で居心地が良かったと振り返った。入院する部屋は和室や洋室など様々で、学習・交流の機会も多く、ヨガ、食育セミナー、新米パパへの指導なども受けることができる。
 
 また、出産の段階では、できるだけ自然な状態で出産できるよう、ベッドではなく「畳の部屋」が用意されると驚きを示した。さらに、ほとんどの妊婦が自然分娩であり、必要な場合を除いて帝王切開は行わない方針だと紹介。これは「ちょっと痛い」、「早く出産を済ませたい」などの理由で安易に帝王切開をする中国とは大きな違いだ。記事によると中国での帝王切開による出産は平均46.2%で、病院によっては90%以上にのぼる。
 
 出産後はどのような違いがあるだろうか。中国では出産後の女性に対して、出産後しばらくは「ベッドから降りるな」、「体を洗うな」、「水に触るな」など、様々なことを制限するのが一般的だ。こうした風習は「坐月子」と呼ばれ、出産後の女性はまるで病人のような生活を送る。そして「フナのスープ、ピーナッツの豚足スープ」が出産後の母親のために準備される。
 
 しかし、この助産院では、野菜を中心にした料理が準備され、助産師によるマッサージを中心にした母乳のケアも受けられると紹介。自分と子どものことは自分で面倒を見るので、「つめこみ式で育てた乳牛のような生活」にはならないと日中の違いを強調した。
 
 記事は日本の助産院訪問を通じて、妊娠・出産に対する考え方が変わったとしている。「女性をだらしなくさせるのではなく、自分をより良く変えるためのスタート」、「足かせではなく新たな世界を開く鍵」と感じたという。妊婦や出産後の女性の立場に立った細やかなサービスが受けられる日本は幸せと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)