中国市場は巨大な潜在力を秘めているが、反面とてもデリケートだ。政治的な関係が売り上げに大きな影響を与える。その傾向が特に目立つのは、自動車市場だろう。中国メディア・今日頭条は21日「同じく中国人の起源を損ねたのに、韓国車はどうして日本車のように急回復できないのか」とする記事を掲載した。

 記事は、韓国・聯合ニュースが19日「韓国産業研究院の報告で、韓国車の中国市場シェアが2014年の9%から今年5月には3%にまで低下したことが明らかになった」とし、今年2月にロッテがTHAAD(高高度防衛ミサイル)配備用地を提供して以降に韓国車の中国での販売が激減したと報じたことを紹介。今年4月には現代・起亜の中国販売台数が前年同期比65.1%減の5万1000台にとどまったと伝えた。

 そして、同研究院が「以前、日中間の領土問題によって日本車が中国で冷遇された。しかし今年の韓国車に比べて販売量の減少は明らかに小さく、当時の日本企業が中国市場ニーズを満たす新車種を積極的に開発しつつ値下げを断行したことで、日本企業は速やかに暗い影から脱出した」とし、日本の状況との比較を行ったことを紹介。

 そのうえで、同研究院の中国産業研究部長が「速やかに有効な措置を取らなければ、韓国車の中国市場における販売回復も難しい」とし、同研究院が「高品質低価格」、「SUV中心の中国現地モデル」、「デザインと性能の差別化」などと柱として中国事業を展開すべきとの提言をおこなったことを伝えている。

 政治的な問題が売れ行きを大きく左右するからといって、全てをそのせいにしていれば本当に売れなくなる。政治的な情緒が強く作用する一方で、中国の消費者は品質やコストパフォーマンスもしっかりと見ているのである。新政権の誕生で中韓関係の風向きはやや変わりつつある。そこで日本や中国にはない優位性を打ち出すことができるかが、韓国車が中国市場でシェアを取り戻すカギだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)blinow61/123RF)