日本人が中国を訪れて驚くことの1つに交通事情の違いがある。中国の都市部は道路が広く、3ー4車線あるのは普通のことだが、それ以上に自動車が多いゆえに渋滞はなかなか緩和できていない。深刻な交通渋滞が日常的に発生している中国から日本を訪れると、やはり中国人も日本の交通事情に驚くようだ。
 
 中国メディアの今日頭条はこのほど、人も自動車も多い東京では「なぜ中国の都市部で見られるような交通渋滞が起きないのか」と疑問を投げかけつつ、日本を訪れたことで「その理由がはっきりと分かった」と伝えている。
 
 手記を投稿した中国人は、5日間にわたって日本に滞在し、東京のほか名古屋と大阪を訪れる機会があったというが、「滞在中に最も震撼する経験となったのは日本人運転手のマナーの良さだった」と紹介した。運転をすると気性が荒くなる人がいるように、運転中にイライラせず、交通ルールを遵守するのは簡単なことではないが、中国では車のクラクションによってイライラを発散する運転手が数多く存在する。それゆえ都市部ではクラクションの騒音が日常的になっているが、この中国人は日本は「都市部であってもとても静かだった」と感じたようだ。実際、日本滞在中にクラクションの音を聞いたのは3回だけだったとしている。
 
 また、日本では自動車より歩行者が優先されるゆえに、運転手は交差点で道を曲がる際には必ず止まって歩行者に道を譲る。だが、中国人にとってみれば、これも震撼の出来事だったようだ。なぜなら中国は歩行者ではなく、車優先の社会であるため、日本人が中国で道を渡るのは慣れていなければ恐怖を感じるだろう。歩行者が青信号のもとで横断歩道を渡っていても、いつ車が横切ってくるか分からないゆえ、絶えず左右を確認し、避ける準備をしていなければいけない。日本では歩行者の安全が確保されていて「左右を確認することなく安心して道を渡れる」と感じたようだ。
 
 また日本では信号のない十字路でも運転手が標識を厳守しているゆえ、優先車線を走る車はあまりスピードを落とさずに通過している様子にも驚いたようだ。記事は「日本と中国の交通ルールは極端に違うわけではない」としながらも、運転手の民度の違いが交通法規の遵守度合いの違いとなって表れ、それが日本では交通渋滞の緩和につながっていると分析した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)