6月は食育月間で、毎月19日は食育デーだ。両方が重なる今月19日前後には日本各地で食育イベントが開催され、食に関する教育の成果や重要性がアピールされた。中国メディア・今日頭条は21日、兵庫県神戸市で開かれた食育展示会を訪れた感想を紹介する記事を掲載した。

 記事は、同市の食育展示会に教育、医療・健康、食品生産といった分野の団体が参加し、さまざまな方法を通じて、市民に対して食育活動の成果を紹介していたと説明。中でも学校は日本の食育普及の重要な場になっているとして、幼稚園や学校による食育の展示を紹介している。

 まず、幼稚園の展示では1年12カ月の給食メニューが掲示されていたと紹介。「さまざまな角度からこのメニューを眺めると、それはホテルで提供される料理にほとんど負けないくらいのものであると言える。食材の豊富さに加え、調理や配膳についても非常によく考えられているのだ」とした。

 また、幼稚園での生活に豆の栽培や収穫、味噌づくりといった活動が盛り込まれており、子どもたちに食べ物の生長過程を理解させたり、食材に対する親近感を抱かせたりという取り組みが行われているとも指摘。「このような食育の効果が家庭の生活にも反映され、子どもたちの偏食を効果的に減少させているのである」と解説した。

 さらに、中学校の給食を紹介するブースでは、栄養やボリュームが考えられた献立であるとともに、郷土料理や季節料理がふんだんに盛り込まれていることが分かると説明。伝統料理が受け継がれれば、各地の特産食材が持続的に生産されることになり、食糧の自給率向上という食育の大きな目標にもつながるとしている。

 記事は「栽培体験や栄養の知識のレクチャー、食事マナーや食糧の供給問題、伝統的な郷土料理の継承問題など、日本の各種学校は然るべき食育の責任を背負っているのだ。中国国内の食育はまだ始まったばかりで、多くの問題を抱えている。日本のような先行国の経験に学ぶことで、われわれの食育も広がるものと信じている」と総括した。

 子どもたちに食の大切さを教え、食に関する様々な知識や体験を蓄積させることは、食品の安全に対する強い意識を持たせることにつながる。食育を受けた子ども世代が大人になれば、当然社会全体の食に対する考え方も変わって来るはずだ。そういった意味でも、今の中国において食育の普及は非常に重要な意味を持つテーマであると言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)