日本経営管理教育協会が見る中国 第468回--下崎寛
 
 上海ディズニーランドは、2016年6月16日で開業1年を迎えることとなる。聞くところによると入場者数1100万人を超えるといわれている。そこで、2017年5月に中国のテーマパークの視察として香港及び上海ディズニーランドに行ってきた。
  
 遊技場の広さは、香港は東京ディズニーランドよりは小さく、上海は東京ディズニーランド(ディズニーシーは除く)とほぼ一緒くらいと感じた。世界のディズニーランドにおいては本場フロリダのウォルト・ディズニーランドは、東京ディズニーランド(ディズニーシーを含む)の10倍の規模があり、1800万人の入場者数があるといわれており、東京ディズニーランドは1700万人、東京ディズニーシーが1400万人と合計3500万人の入場者数となっている。ちなみに香港では、700万人といわれている。
 
・東京との比較
 香港・上海のディズニーランドに入ってみると、一部アトラクションが異なるが、シンデレラ城を中心として、東京とほとんど同じ形式となっている。上海人に聞いてみると地元の人は料金が高くあまり行く気がないという。やはりどうせ行くなら観光旅行兼ねて東京ディズニーランドに行く方がいいとのことである。
 
 東京では、地元の家族が中心となり、リピーターも多いが、香港・上海では、規模の割には入場者数が少なく、テーマパーク的には運営が難しいと感じる。特に、上海では、キャストといわれる施設を案内する従業員について、まだ慣れていないせいか教科書通りの対応で東京を知っている者としてはかた苦しさを感じる。香港の方がまだ場慣れしているような印象であった。
 
 また、言われているマナーについては、さんざん言われていたので、ごみはゴミ箱に入れるようにしており、清掃人の服装も清潔感があり施設内はきれいに掃除がいきとどいていたように感じた。
 
・これからのテーマ・パーク
 中国のテーマパークは、現在雨後タケノコのように乱立しているという。ただし、箱モノを造るだけで運営が難しいといわれている。日本においても、昭和の時代にテーマパークが造られ、ほとんど運営ができず潰れて行った時代があった。中国も同じような状況にあり、現在では、日本にテーマパークの運営について問い合わせが多いといわれている。基本は、東京のディズニーランドにおけるキャストのゲストに対するもてなしと絶えず新しいアトラクションを創出していく運営の仕方が勝負になる。いわゆる人と物との問題であろう。
 
 中国においてのテーマパークについては、箱モノの量から質への転換期が来ているものと感じる。(写真は、上海ディズニーランド。日本経営管理教育協会が提供)