昨年12月に解散したSMAPの元メンバーのうち3人が、今年9月にジャニーズ事務所との契約を終了すると発表したことに対して、複数の中国メディアがこれを報じ、ネットユーザーの間でも大きな話題となっている。
 
・ひとつの時代が終わった
 
 映像制作会社である盛視天橙は、彼らのこれまでの活躍をたたえつつも、「日本の神グループがここで幕を下ろした」とその終焉を悲しむ記事を掲載した。
 
 中国版ツイッターにおいても、「仕方ない」「これからの活動に期待しよう」などの前向きな意見も多いが、5人揃っての復活を期待していたファンからは、「ひとつの時代が終わった」「いよいよ世代交代なのか」などと、失望の声が上がっている。「(本物を)聞かずに終わってしまった・・・」と、開催が叶わなかった上海公演を惜しむ声もあった。
 
・幻の上海公演
 
 2010年の上海万博会期中に、万博会場内において「SMAP上海万博ファンの集い」が開催される予定となっていたが、多数の動員が予想され、来場客の安全確保が難しいとの判断から開催直前に中止に。同年10月に改めて上海市内でのコンサート開催が計画され、チケットも販売されたが、領土問題を発端に両国間の関係悪化が深刻となったため、再び開催を延期、代金は払い戻しとなった。
 
 翌年9月に「2011年SMAP北京コンサート 頑張ろう、日本! ありがとう、中国! -アジアは一つ- プロジェクト」と題したSMAP初の海外公演が、ようやく北京で実現したが、上述の上海公演は事実上の中止となり、開催されないままに終わった。
 
・SMAPは「別格だ」
 
 活動期間は28年に及び、元メンバー全員が40代となったSMAPは、中国では今もなおアイドルとして受け入れられているものの、やはり若い世代に人気なのは「嵐」や「Hey! Say! JUMP」などの同事務所の後輩グループである。
 
 それでも中国のネットユーザーたちがSMAPを「別格だ」と表現するのは、彼らが歌やドラマを通して、中国にとっての「日本カルチャーの象徴」であり続けていたからだろう。昨年の解散時に、在日本中国大使館が公式ツイッターで「ありがとう、SMAP」と異例の投稿を行ったり、2011年の北京公演の際には、メンバーが当時の温家宝首相と面会し、国賓的待遇を受けたりしていることからも、その影響力の強さと、彼らがどれだけ友好的に受け止められているかを感じることができる。
 
 あるネットユーザーは「『世界に一つだけの花』は、自分がこれから大人になっても、歳をとっても、ずっと心に響く歌だろう」とコメントを残している。彼らが残した数多くの功績は、いつまでも色あせることなく世界中のファンの心に残り続けるだろう。(編集担当:永井晶子)(イメージ写真提供:123RF)