中国では近ごろ「黒科技」、すなわち「ブラックテクノロジー」という言葉が流行っている。日本のライトノベルから生まれた言葉が中国に入ったもので、「存在しない技術」という原義から大きく派生して「驚くべきハイテク」を指すようになった。中国メディア・今日頭条は14日、先日上海で開かれた家電見本市で日本人による3つの「黒科技」が来場者を呆然とさせたと伝えている。
 
 記事が「来場者を呆然とさせたブラックテクノロジー」と形容したのは、今月7-9日に上海で開かれた世界的な家電見本市CESアジアに出展した日本の自動車メーカー・ホンダによる新技術だ。
 
 記事は「かつてCESの主役は電子技術製品だったが、今やすでに自動車メーカーが技術開発の成果を発表する舞台になった。その中で、ホンダは間違いなく注目を集めたメーカーの1つとなった。毎回超絶的な発想力によるコンセプトデザインを打ち出してくるホンダは今回のCESアジアではどんな技術を持ってきたのか見てみよう」としたうえで、3つの技術を紹介している。
 
 1つ目は「人の心を読み取るコンセプトカー」として、NeuVを挙げた。都市での移動に適した小型の電気自動車には「感情エンジン」と呼ばれるAI技術が搭載されており、ドライバーの表情や声から精神状態を読み取り、安全な運転をアシストすることができると紹介している。
 
 2つ目はHonda Riding Assistによる「転倒しない自立バイク」の技術だ。出展されたバイクには、ASIMOなどのヒューマノイドロボット研究で培ったバランス制御技術を採用したシステムが搭載されており、低速運転や停車中、さらには運転中にバランスを崩した際にバイク自身が平衡を保って車体を安定させると説明した。
 
 3つ目は椅子に座るような感覚で移動ができるパーソナルモビリティ・UNI-CUBの技術を挙げている。同社が開発したバランス制御技術により、前後だけでなく全方位の移動を世界で初めて実現したパーソナルモビリティであると伝えている。
 
 記事が取り上げたのは、いずれも今年1月に米国で開かれたCES2017で公開されたもの。上海でのCESアジアで改めて披露されたことで、実物を見た来訪者たちを大いに驚かせたようだ。中国のネットユーザーからは「100年経っても追いつけない。彼らにはひたすら良いものを作ろうとする思いを邪魔するものがないから」、「日本は人工知能への投資に非常に積極的だ。中国もぜひ追いついて欲しい」といった声が寄せられた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)