中国は高速鉄道産業において、後発組ながら今では国内に世界最長となる高速鉄道網を構築した。かつては新幹線から学んだ中国高速鉄道だが、今では日本をライバル視している。
 
 さらに、リニアモーターカーに着目した中国は国家プロジェクトとして、2020年をめどに時速600キロで走行可能な車両製造を目指すと報じられており、日本を意識していると言えそうだ。しかし、中国メディアの今日頭条は8日、「世界で最も速い鉄道は中国ではなく日本にあった」とする記事を掲載した。
 
 記事は、JR東海の超電導リニアが、2015年4月に山梨県の山梨リニア実験線(総延長42.8キロ)で時速603キロを記録したと紹介。これは、同社のリニア車両が記録した時速581キロという記録を更新するもので、有人走行の世界最高速度としてギネス世界記録にも認定されている。
 
 JR東海は、2027年に東京・品川ー名古屋間を40分で結ぶリニア中央新幹線の開業に向けて建設工事を進めている。営業運転での最高速度は時速505キロに抑える方針だというが、記事は「開業後は移動時間が半分に短縮することになり、日本人の生活が格段に便利になる」と伝えた。
 
 記事は、この日本の超電導リニアは速度だけでなく、無騒音、無振動、省エネでも際立っていると称賛。今後は伝統的な鉄道の不足を補い、速度の面では他を圧倒することになるだろうと注目した。
 
 この世界最速の鉄道である超電導リニアは、中国が上海市ですでに運用している「上海トランスラピッド」の技術方式と異なり、車両に搭載した超電導磁石と地上コイルの間の磁力によって車両を浮上させる「超電導方式」を採用している。高速鉄道では短期間で日本に追いつき追い越したと主張している中国。リニア分野でも日本を超えようと躍起になっているようだが、現時点では日本の技術的優位性は揺るがないといえよう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)