地下鉄やバスなど日本の公共交通機関には優先席が設けられており、高齢者や妊婦などが優先して座ることができる。優先席以外でも高齢者が立っていた場合に席を譲る人はいるものの、中国人や台湾人から見ると「日本人は礼儀正しい民族なのに、高齢者に積極的に席を譲る人は少ない」と感じるようだ。

 台湾メディアのETNEWS新聞網はこのほど、台湾では幼少の頃から「高齢者を見たら席をゆずるよう教えられており、これは礼儀であると同時に義務として認識されている」と紹介する一方、日本では必ずしも高齢者に席を譲ることが求められない場合もあると驚きを示す記事を掲載した。

 公共交通機関で「高齢者に席を譲る」という行為は、日本と台湾で考慮すべきものが変わってくる可能性があることを指摘し、日本では善意から座席を譲っても「譲られた側は『年寄り扱いされた』と不愉快になる恐れがある」と紹介。また、譲られた側は「周囲に迷惑をかけたくない」と考えている可能性もあることを指摘した。

 続けて、日本以外の国においては「席を譲る」という行為が道徳基準になっており、高齢者や妊婦などに席を譲らない若者に対しては「罵り」の言葉が浴びせられる可能性があることを紹介。こうした国に対し、日本では席を譲るという行為についても、相手の気持ちを察して行動する必要があり、相手が高齢者だからといって無条件に座席を譲ることが求められない場合があることを指摘している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)