中国では近年、無計画な土地開発による「鬼城」、すなわちゴーストタウンが各地で出現していることが、社会問題としてクローズアップされた。しかし中国には、時代の使命を帯びて建設され、その使命を終えるとともに廃墟と化したゴーストタウンも存在するという。中国メディア・今日頭条が7日伝えた。
 
 記事は「この小さな街には数字コードしかなく、あらゆる地図を見ても探し当てることができない」とし、甘粛省の砂漠地域にあるという「404」と呼ばれたゴーストタウンを紹介。この街は1950年代、中国が軍用の原子炉を建設する技術者などを住まわせたるために作ったものであると説明した。
 
 現在は誰も住んでいないこの街は、最大の幹線道路の全長がわずか1キロメートルで、信号1つ存在しなかったほか、住民の活動エリアもわずか1平方キロメートルに留まり、 外界からは隔離された街であったことを伝えている。小学校には30人程度が通い、「核城公園」という住民にとって最大かつ唯一の「観光スポット」も存在したようだ。
 
 建設されてから数十年後、この街は地下の崩落が確認されたことで使用されなくなり、住民らは退去。退去時の街の姿がそのまま残された。記事はその様子を撮影した写真を10枚掲載しているが、当然ながら人影は全く見えず、荒涼とした寂しさばかりが募る光景が収められている。ほとんどの人に知られることなく作られ、そしてほとんどの人に知られることなく廃墟と化した街なのだ。
 
 記事は、「404」には「青春を捧げたら一生を捧げよ、一生を捧げたら子孫を捧げよ」とうスローガンがあったと紹介。ここに移住し、原子爆弾など核兵器の開発に取り組んだ人びとは「まさに、国のために自らのすべてを捧げたのだった」と結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)