海外を訪れた際に現地の消費者が利用するスーパーマーケットを覗いてみると、現地の人々の生活を直に感じることができ、面白い体験となる。最近、日本に対する関心を抱く中国人が増えているが、中国メディアの今日頭条はこのほど、「日本の物価はどれくらいか、日本のスーパーを覗いて見よう」という記事が掲載した。

 記事は、複数の写真とともに日本の一般的なスーパーマーケットで売られている食品の価格を人民元に置き換えて紹介している。記事も認めていることだが、中国では沿岸部の都市と地方都市とでは物価に大きな開きがあるうえ、物価は年々上昇している。そのため、北京や上海と比べると日本の方が安い食品もある。

 しかし、日本の物価の感覚からすると中国で「極めて安い」と感じられるのはコメと野菜だ。日本では新潟産コシヒカリが5キロで2380円で販売されているが、中国ではブランド米ではないが特売でなくても5キロで数百円程度で売られている。

 近年の日本では天候の影響で野菜の価格が高騰しがちで、家計に大きな影響を与えるが、記事はキャベツ1玉195円(12元)で販売されているとした。中国の地方都市では、12元もあればキャベツ1玉のほかに別の野菜も複数買うことができる。しかし、果物については場所によっては輸送コストがかかったり、輸入果物には関税が課されたりするのでそこまで差は感じられない。もちろん地元の特産の果物であれば破格の値段で売られているが、季節や場所が限定されるので比べるのは難しいと言える。

 これらを逆に言えば、中国人からすると日本ではコメと野菜の値段は極めて高く感じるであろうし、どちらも食生活で主要な部分を占めるものなので日本の物価はやはり高いと感じるのではないだろうか。中国は所得水準に比べて食品が安い傾向にあるが、残留農薬の問題が指摘されるなど必ずしも安全とは言えないのが現状だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)