中国では近年、シェアサイクルが急速に普及している。乗り捨てが可能であるうえ、利用金額も安く、気軽に利用できるのが特徴だ。一方、日本では一部自治体などでシェアサイクルが導入されているものの、中国ほど大規模に展開はされていない。

 中国メディアの楽騎網はこのほど、中国で成功を収めつつあるシェアサイクルのビジネスモデルは欧米諸国にとって模倣の対象となっていると伝える一方、「まったく模倣しようともしない国がある」と伝え、それは日本だと紹介する記事を掲載した。

 記事は、「日本は学習が得意な国」であるというのに、それでも中国のシェアサイクルのビジネスモデルを学ぼうとしない理由が「理解できなかった」と主張する一方、5月に日本を訪れたことで「日本でシェアサイクルが流行らない理由がわかった」と論じた。

 続けて、「日本でシェアサイクルが流行らない理由」の1つとして、中国は自転車専用道路が整備されているが、日本にはほとんどないと指摘し、「仮に自転車専用道路があっても非常に狭いため、走りにくい」と紹介。また、東京は地価が高いため、広い駐輪場を整備することも容易ではないと指摘したほか、駅周辺の駐輪場は普段から満車状態であり、さらに拡張する土地もないと論じた。

 また、中国では一般的にシェアサイクルは乗り捨てが可能だが、「日本では乗り捨てなどできるはずがない」とし、なぜなら駐輪禁止の場所に自転車を停めると撤去される可能性もあるほど、日本社会は何事も管理が厳格であるためだと指摘、乗り捨てを可能にするのは現実的ではないと論じた。

 中国では複数の企業がシェアサイクルサービスを提供しており、都市部を中心に広い支持を集めている。やはり乗り捨てができるという点が成功を収めた要因の1つであり、日本でも乗り捨てが可能でなければシェアサイクルは中国のような成功はなかなか難しいかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)