日本の魅力を伝える情報チャンネル「更日本」が、中国版ツイッターや動画共有サイトで公開したある動画が、今インターネット上で大きな反響を呼んでいる。
 
 約6分間の動画の中で紹介されているのは、山縣紀子さん。横浜市で30年以上に渡って子どもたちへのボランティア活動を続けている女性だ。
 
 山縣さんが主宰する「TIEトマトマの会」は、外国につながりのある中高校生を中心に、マンツーマンで学習や日本語を教えるボランティア団体で、週に一回の勉強会の他、彼らの居場所作りの一環として、交流会やキャンプなども開催している。国籍は特に限定していないが、中国から来日した子どもたちが最も多いとのこと。
 
 山縣さんも幼い頃に中国の長春に住んだことがあり、自身が外国人として暮らした経験や、戦争の中で感じた中国への想いから、いつか日本にいる外国人のサポートができたらと考えていたことが、今の活動を始めるきっかけになったそうだ。
 
・「優雅」で「気品」のあるおばあちゃん
 
 動画を見たユーザーの多くがまず感動するのが、山縣さんの優しく穏やかな語り口調だ。「なんて優しい声」「ますます日本語が好きになった」と癒されるユーザーが続出、「私もあんな風に歳をとりたい」という女性ユーザーも多く、品よく美しく歳を重ねる山縣さんの姿に多数の注目が集まっていた。
 
・彼女はとても「公平」だ
 
 山縣さんは決して「悪いことをしたお詫び」としてボランティア活動をしているのではない。そして、今募集しているボランティアメンバーに対しても「助けるということではなく、自分も勉強になると思ってくれたら」と話す。あるユーザーは「私が彼女を好きだと思ったのは、中国人を助けているからではない。ただ彼女がとても善良な人だからだ」という感想を残している。
 
 日本での生活に少なからず不安を抱えている子どもたちに寄り添いたいと長年続けてきた草の根の活動。「私も歳だからこれからどうなるかわからないけれど」と山縣さんは語るが、不必要にへりくだることも見下すこともないその真っ直ぐな優しさは、今確かに中国人の若者の心に響いている。(編集担当:永井晶子)(イメージ写真提供:123RF)