自動車の運転は自分自身や同乗者、他人の生命を脅かすリスクを伴う行為である。免許取りたてのころは緊張感もあり、さまざまなことに気をつけながら慎重に運転するが、運転経験を重ねていくと慣れや油断が生じるもの。ただ、中国では逆にキャリアを積めば積むほど安全運転になっていくという。それはなぜだろうか。

 中国メディア・今日頭条は3日、「どうしてベテランドライバーになればなるほど肝っ玉が小さくなり、初心者のように大胆でなくなるのか」とする記事を掲載した。

 記事は、あるベテランドライバーが「他人は知らないが、自分は車を運転すればするほど運転が怖くなり、慎重になっている。以前は追い越しにこの上ない快感を覚え、急ブレーキは当然、絶対に譲らず、車の流れにみだりに突っ込んでいくといったことをしていたが、今ではスピードを出さず、譲れる車はどんどん譲り、無茶な割り込みを仕掛けたりしない」と語ったことを紹介。そのうえで、ベテランドライバーがどんどん丸くなっていく理由について考察している。

 まずは「大きな事故の動画をたくさん見たこと」を挙げた。中国では大手サイトや自動車関連サイトに交通安全に関する記事が多く掲載されているほか、防犯カメラが撮影した各種大型事故の動画をまとめた映像が大量に出回っている。これらを見たベテランドライバーは肝を冷やし、安全運転に努めだすようだ。

 次は、初心者ドライバーの存在。恐れを知らない初心者が非常に多いことで、ベテランのドライバーが慎重かつ安全に運転しなければ本当に事故が起こりかねないという。また、以前に交通事故を起こした経験があること、事故寸前のアクシデントを多く経験することも大きな要素として挙げられた。そして最後に、交通警察当局による取り締まりを恐れるために慎重になる、という点についても言及している。

 ネットユーザーの多くも、記事の指摘に賛同しているようだ。日常的に見られる事故が、ドライバーの乱暴かつ無秩序な運転に影響を与え、新たな事故発生に対して一定の抑止力になっていることは間違いなさそうだが、事故は可能な限り起こさないのが一番だ。自動車の爆発的な普及に伴い、経験の浅いドライバーの数も激増しているはず。初心者の運転態度に対する啓発や指導が、事故を減らす上での大きなポイントと言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)