今や自他ともに認める卓球王国の中国。現在開催中の世界卓球でもその強さを見せつけているようだが、中国卓球界が強くなる過程には、強力なライバルの存在が欠かせなかった。中国メディア・今日頭条は2日、「中国の卓球は強いが、強いライバルにも感謝するべきだ」とする記事を掲載した。

 記事は、しばしば万里の長城に例えられる強大な中国の牙城を崩すべく全力で戦ってきた良きライバルたちを6人紹介している。1人目に紹介したのは、スウェーデンのワルドナーだ。1980年代前半から20年あまり第一線で活躍し、92年のバルセロナ五輪男子シングルスで金メダルを獲得し、世界選手権でも個人と団体で何度も優勝した世界卓球界の第一人者。中国にとって最強のライバルというと、この人の名前が真っ先にあがってくるようだ。

 2人目は日本の福原愛。幼少より中国でトレーニングを行い、流ちょうな中国語が話せることから、中国では自国選手以上に愛されてきた。その感覚は、強力なライバルとはちょっと違うのかもしれない。3人目は韓国の男子選手・柳承敏(ユ・スンミン)。2004年アテネ五輪の男子シングルスで中国の王皓を破って金メダルを獲得した。

 4人目はドイツの男子選手ティモ・ボルだ。02年のワールドカップで王励勤和孔令輝を破って男子シングルス優勝を飾り、03年1月に世界ランク1位に登りつめ、11年にも再び1位に立った。5人目は同じくドイツの男子選手ドミトリ・オフチャロフ。以前中国での大会に出場したさい、現地で豚肉を食べたことが原因でドーピング検査に引っ掛かってしまったというエピソードを持つ選手だ。

 そして6人目に挙げられたのが、日本の石川佳純である。史上最年少の13歳で日本選手権ベスト4に入り日本卓球界を震撼させて以降、数多くの国内大会の記録を塗り替えるとともに、日本女子卓球界の躍進を第一線で引っ張ってきた選手であり、現在中国にとっては最も侮れないライバルの1人になっている。

 20年の東京五輪に向けて、日本は打倒中国を目指してレベルアップを図っている。現在開催中の世界卓球はあくまでその1つの通過点に過ぎない。平野美宇をはじめ、今後よりたくさんの強力なライバルが出てくることを望みたい。ライバルが出現すればするほど、卓球競技全体が盛り上がるのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)