経済発展が続く中国の人びとは主に「モノ」に象徴される豊かさを追求している。日本を訪れ、生活を便利にしてくれる商品を爆買いしたのも、モノに豊かさを求めている証拠と言えるだろう。

 一方、日本では近年、断捨離という言葉が流行したように、「モノを持たない」暮らしを追求する人が増えているという。これはモノより精神的な豊かさを求める人が増えていることの証ではないだろうか。

 中国メディアの網易は1日、中国人が爆買いでモノを求める一方で、日本人は「モノを捨て始めている」と紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本では「本当に必要なモノ」を見極め、不要なモノを捨てる人が増えていることを紹介。日本で流行した「断捨離」という言葉を紹介したうえで、「本当に必要なモノ以外」の事物に目を奪われるということは、本当に必要な事物が見えていないことを意味すると指摘し、これは生活の質を高めることを阻害する要因であると主張した。

 さらに、「本当に必要なモノ」を見極めることで成功を収めた人は数多く存在するとし、たとえば莫大な資産を持つ米フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ氏のライフスタイルはシンプルで地味だとしたほか、香港の大富豪である李嘉誠氏も何年も同じスーツを着て、同じ時計をつけて、狭い事務所で仕事をしていると紹介。

 続けて、意外にもシンプルで地味な生活をしている成功者は数多いとし、これは「余計なことに気を取られないよう、大事でないことを断捨離しているためだ」と指摘し、モノに囲まれることで豊かさを実感する傾向にある中国人に向けて「不要なモノを購入せず、自分にとって重要なモノは何かを考えることで、本当に必要なことが見えてくるはずだ」と論じた。

 中国人旅行客による旺盛な消費は日本のみならず、世界各国に莫大な経済効果をもたらしているが、仮に中国で断捨離が流行し、モノを全く買わなくなってしまったら、それはそれで深刻な問題が起きてしまいそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)