初めて日本を訪れる中国人は、まず団体ツアーに参加することが多いというが、団体ツアーには利点もあれば、欠点もあるようだ。たとえば、言葉が分からなくても安心して旅ができる点はツアーの利点であろうが、旅程が予め決まっているため、自分の行きたい場所に行けないというのはツアーの欠点と言えるだろう。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、初めての日本旅行が団体ツアーでの訪日だったという中国人の手記を掲載し、「ツアーは最悪」だったため、改めて個人ビザで日本を訪れたと紹介する記事を掲載した。

 記事は、わざわざ個人ビザを取得し、改めて日本旅行を楽しんだという中国人の見解として、「初めて訪日した際のツアーは日本滞在中の時間をほとんどバスの中で過ごしたため、はっきり言って最悪だった」と伝えた。団体ツアーは大阪、名古屋、東京という「ゴールデンルート」と呼ばれるルートを巡ることが多く、その過程でアウトレットやショッピングモールに立ち寄るといった旅程が多い。移動は観光バスとなるのだが、以前とは違ってこのような旅行内容に不満を覚える中国人も増えているようだ。

 団体観光ビザと異なり、中国人が日本への個人観光ビザを取得するには煩雑な手続きがあるのだが、この中国人は個人ビザを取得したうえで訪日し、新幹線や在来線を乗り継ぎながら日本各地を旅したという。築地で刺身を食べたり、買い物を楽しんだり、美術館に寄ったりしながら、日本を満喫したそうだ。

 食べ物に関して言えば、中国国内でも刺身などの日本料理を食べたことがあったというが、日本で食べた刺身は「新鮮すぎて逆に食べられなかった」という。中国では刺身が凍っていることもあって、生モノに慣れていない中国人としては中国国内の刺身のほうが食べやすかったとした。

 また、日本の清潔さは多くの中国人が驚く点だが、この中国人も「日本では工事現場であっても全く埃や塵が飛んでいなかった」と伝え、「日本は一体、どうなっているんだ」と不思議に思ったという。記事は、非常にたくさんの写真を掲載しており、7泊8日の日本旅行を中国人読者に向けて紹介している。団体ツアーではなかなか味わえない日本を心から楽しんだ様子が伝わってきたが、ツアーがつまらなかったから改めて個人旅行で訪日するとは、この中国人は日本が相当好きなのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Sakarin Sawasdinaka/123RF.COM)