中国人はレストランで、食べきれない量の料理を注文することが多い。そして、バイキング料理ではやはり食べきれないほどの量を皿に盛る人をしばしば見かける。見栄やメンツのほかにも様々な理由が考えられるが、「どうせ残しても包んでもらって持って帰ればいい」という心理も働いているのではないだろうか。

 中国メディア・今日頭条は26日、「日本のレストランでは食べきれないものを『打包』してもらえない。それはなぜか」とする記事を掲載した。「打包」(ダーバオ)とはまさに「持ち帰るために包んでもらう」ことを指す中国語であり、中国国内のレストランであれば「打包」と言えば当たり前のように残った料理をパックや袋に入れてくれるのだ。

 記事は、日本で「打包」してもらえない理由を2つ挙げている。1つ目は衛生的な問題だ。「残った料理を持ち帰れば、味や鮮度が低下するばかりでなく、大量の細菌が繁殖する可能性がある。もし客が持ち帰った料理で身体の不調を訴えるようであれば、提供した店が責任を負うこととなり、店にネガティブなイメージを与えることになる」とし、店が残った料理の持ち帰りを許さないのだと説明している。

 2点目は、そもそも日本は「打包」の習慣が生まれにくい文化だという点を挙げた。すなわち、日本人は料理を必要な分だけしか注文せず、「頼んだ料理でみんながお腹いっぱいにならなかったらどうしよう」、「飯をおごるのに注文が少ないとメンツに傷がつく」といった考えを抱かないと紹介した。そして、「日本で『打包』を要求するのは逆に、礼儀に反する行為なのである」と伝えた。

 学生時代、中国人の先生に連れられて中国旅行をした時は「打包」に苦しめられた。毎度の食事で到底食べきれないほどの料理を注文してくれ、これ以上食べられないとなると先生の「打包」コールが入る。そして、包まれた料理は移動中の列車内やホテルの部屋で開封され、消費されるのだ。その頃は「食べ切るくらいの注文にしてくれよ」と思ったものだが、先生にしてみればそれは「無理な注文」だったのだ。なぜなら「食べきれないほどたくさんの料理を出すことこそ、中国式のもてなし」だったのだから。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)