中国人の留学先として人気がある国の1つに日本が挙げられる。日本に留学している中国人は、実際に日本での生活を経験することで、多くの点で中国との違いを実感し、驚されているようだ。

 日本と中国の大学生をめぐる環境の違いの1つとして、「住環境」を挙げることができる。中国では多くの大学で「寮制度」を導入しており、大学生の大半は大学内にある寮で暮らすのが一般的だ。しかも、寮は1人部屋ではなく、2人以上の相部屋であることが基本であり、なかには2段ベッドを設置して4人、6人などの共同生活という場合もあるようだ。

 日本では大学生が相部屋の寮に住むケースは決して多くはないだろう。実家から通える学生を除けば、自らアパートなどを借りて一人暮らしをするケースが大半ではないだろうか。中国メディアの海外網はこのほど、「なぜ日本の大学の学生寮は1人部屋なのか」を考察する記事を掲載した。

 記事は、日本に留学して6年になるという中国人学生の見解として、日本の大学の学生寮や住環境について紹介している。まず、日本の大学には学生寮はないわけではないが、「非常に少ない」と指摘。中国と違って大学生が寮生活ではない背景には、「日本は国土が狭く、大学そのものが小さい場合が多いため」とした。確かに中国は大学が広く、大学敷地内に寮があることが一般的だ。また、日本の大学はキャンパスが分散して存在する場合もあるため、「1カ所に多くの学生寮は必要ないのだ」としている。

 次に記事は、「日本の大学生は独立心が強い」と主張。ゆえに、「学生寮ででのプライベートがない共同生活は都合が悪いのだ」とした。さらに、「日本は国土が小さい国なので、多くの学生が実家からでも大学に通える」とし、「だから大学は多くの学生寮を建設しなくても良いのだ」とした。

 中国の大学の学生寮はまるで1つの街のようだ。学生の数そのものが多いうえ、広い国土の様々な地域から学生が集まってくることも、中国では学生寮が多く必要とされる理由だろう。また、学生に限らず、中国では伝統的な寮は相部屋が基本だ。日本に来た中国人留学生が驚くのも無理はない。どちらかといえば賑やかな雰囲気が好きな中国人にとって、日本の大学生の住環境は少し寂しく感じるのかもしれない。(編集担当:村山 健二) (イメージ写真提供:123RF)