日本に留学する外国人のなかで中国人は特に多く、2016年の統計では留学生24万人のうち中国人が10万人を占めた。日本は中国人にとって人気の留学先であることは間違いなさそうだが、中国人留学生の間で人気を二分しているという米国と比べると、どちらが「中国人に合っている」のだろうか。中国メディアの海外網は18日、留学先としての日本と米国を比較する記事を掲載した。

 記事によると、留学する中国人学生たちは、日米のいずれの場合も実際に行ってみて想像との違いにがっかりするという。主な理由は先入観だ。たとえば米国に関する情報の多くはニュースや米国ドラマ、ハリウッド映画をもとにしており、客観的情報に欠けるため、実際の米国が意外と地味で、毎日パーティをしているわけでもないことを知り失望するという。しかし、これは日本も同様で、「非常に賑やかで活気のある国」と思って訪日すると、想像していたよりも静かでがっかりするようだ。

 では、中国人にとって日本と米国ではどちらが留学に適しているのだろうか。記事は日本留学の利点の1つに「日本は中国人にとって理想の社会」であることを挙げた。貧富の差が小さくて、秩序正しく、儒教文化を残した日本は理想の社会なのだという。また、中国人にとっては「日本に対する知識や理解は米国より深い」ことが一般的であり、日本には「行きたくて行く」中国人が多いため、「日本の生活になじみやすい」ことも大きいという。さらに「礼儀や安全、規律」を重んじる日本社会は、自由を掲げる米国よりも中国人の習慣に近く、受け入れやすいとした。

 しかし、米国の方が良いという意見もあり、その理由として「移民国家であること」を挙げた。ほぼ単一民族である日本より米国は外国文化を受け入れやすく、中国人は自分の習慣や文化を維持しやすいという。さらに、米国社会が「異なる価値観を受け入れられること」も中国人留学生にとっては利点になるとした。

 このように、中国人にとってどちらが合っているかという問題は、人によって異なるため一概には言えないものだが、多くの面で日本は中国人留学生にとって満足度の高い留学先となっているようだ。日本が好きで日本に留学する学生が多く、留学によって日本への理解が深まっているというのはうれしいことである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)