中国は世界の最大の自動車市場であると同時に、今後もさらなる成長が見込める有望な市場だ。街中では非常に多種多様なメーカーの車が走っており、日本ではあまり見かけない車を見かけることも多い。

 近年は中国車の品質向上が指摘されるようになったとおり、中国メーカーによる中国自主ブランド車を見かける機会が非常に増えている。だが、中国の自動車愛好家からすれば、中国国産車なのにエンジンは三菱製ということがどうしても気になって仕方がないようだ。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、三菱自動車製の4G63エンジンを知らない中国人はいないとしつつ、「なぜ多くの中国車に三菱製のエンジンが搭載されているのか」と疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、三菱自動車のエンジンは中国の自動車産業を支えてきた存在であると言っても過言ではないことを指摘。改革開放当初、中国市場に参入した自動車メーカーは「自動車を販売しても、技術は売らない」という姿勢を貫いていたとする一方、三菱自動車は1990年代に瀋陽三菱、東安三菱という合弁会社を設立したと紹介。

 さらに、中国政府が小排気量の車に対して減税策を実施した際、中国の自動車メーカーは減税対象になるエンジンを作る技術がなく、こぞって三菱製のエンジンを採用したと伝え、「優れたエンジンを作る技術のない中国メーカーにとって、信頼性の高い三菱製のエンジンは貴重な存在であり、三菱製のエンジンが中国メーカーの成長に寄与してきたことは否定できない事実」であると伝えた。

 中国では近年、中国車の販売が増えており、SUV市場などを中心に高い評価を獲得する車種も増えている。エンジンは自動車にとって重要な部品の1つだが、それを外部から調達することのメリットは安定した車を市場に投入でき、さらには研究開発を別の分野に集中させることができるという点が挙げられるだろう。記事が指摘しているように、中国車の近年の成長はエンジンの外部調達が奏功したことが要因の1つと言えるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)