中国のネット上では日本製品の排斥を呼びかける声が未だに存在するが、中国人は「日本製品の排斥」について、どのように考えているのだろうか。中国メディアの北京時間は、日本製品の排斥など現実的に実行できない「夢物語」であり、そのような主張は「常軌を逸している」と論じる記事を掲載した。

 記事はまず、中国はここ数十年で急激な発展を遂げ、工業分野における技術力も急激に高まったと指摘し、中国経済の規模も日本を超えるまでになったと指摘。だが、日本はアジアの先進国であり、ハイテク産業の分野で大きな発言権を持つのは日本企業であると紹介し、「中国の産業は労働集約型の底付加価値の分野では高い競争力を持つが、ハイテク産業では日本企業に敵わないのが現状」であると指摘した。

 さらに、中国企業がハイテク製品を製造する際には「巨額を投じて日本企業から特許や使用権を購入している」と指摘、従って「仮に日本のすべてを排斥しようものなら、日本の特許も使用することができず、中国企業は製品を作れなくなる」との見方を示した。また日本の製品や技術は直接的、あるいは間接的に中国人の生活の隅々にまで浸透しているとし、「もはや日本製品の排斥など現実的に実行できないのだ」と論じた。

 過去に尖閣問題で反日感情が高まった際、中国で日系車を破壊するなどの出来事が生じたが、これほど過激な方法はもちろん、日本製品の排斥そのものを「愚かな行為」と考える中国人は多い。

 中国のネット上では「中国には多くの日系企業が進出し、中国人を雇用しているため、日本製品の排斥は中国人の失業を招く」という声や、グローバル化した現代の経済において、いかなる国の製品も排斥などできるものではないという声は多く、日本製品の排斥を呼びかけているのはごく一部の愛国青年たちと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)