「生活の質」はクオリティ・オブ・ライフ(QOL)と呼ばれるが、これは物質的な豊かさだけではなく、精神面を含めた生活全体の豊かさを表す概念だ。QOLは決して国内総生産(GDP)の数値だけでは測ることができない概念だと言える。

 日本は長らくGDPで世界第2位の地位を維持してきたが、2010年ごろに中国に逆転されてしまった。中国経済は今なお成長を続けているため、日本と中国のGDPは大きな差がついているが、日本と中国の国民の「生活の質」にはどれだけの差があるのだろうか。

 中国メディアの捜狐は11日付で、日本人の生活の質は中国人のそれを大きく上回っており、日中には「巨大な差がある」と伝え、その差を認識すると「中国人としては泣きたくなる」と論じる記事を掲載した。

 記事が日中の生活の質に「巨大な差がある」と指摘する分野の1つは「公共サービス」の質の違いだ。たとえば図書館では「日本では外国人であっても無料で本を借りることができ、たとえ本を規定どおりに返却できなかったとしても罰金などはない」と伝える一方、中国の場合は本を借りるに当たって「保証金」を支払う必要があると指摘。また、返却が遅れれば罰金が発生すると伝え、こうした違いは公共サービスを利用する人をどれだけ信用しているかという点に尽きると論じた。

 さらに、ホテルに宿泊する際も、「中国はやはり保証金が必要」だが、日本の場合は保証金はなく、チェックアウト時における備品チェックもないと指摘。中国では宿泊客が毛布や湯沸かし器などの備品を持ち去ることがあるため、チェックアウト時には清掃係のスタッフが備品がなくなっていないかを確認し、問題がなければ部屋代金を清算するという流れが一般的だ。これも利用客が信用されているかどうかの違いが対応に現れていると言えよう。

 また記事は、日本ではお互いに譲り合い、謝罪し合う文化があると伝える一方、中国ではたとえ自分が悪くても絶対に謝らない文化であることを指摘。そのほか、日本の国民皆保険制度や無料で利用できる救急車、何でも安心して食べることができる「食の安全」、誰もがルールに則って暮らす秩序ある社会などを挙げ、日本社会の方が中国より調和がとれていて、日本と中国の社会の違い、さらには生活の質の違いを認識すると「あまりの差の巨大さに泣きたくなってしまう」と伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)