数百年の伝統を持ち、身近な自然として親しまれている「盆栽」。盆栽は、山野にある植物を鉢の中で育てながら、自然にある植物の姿以上の美しさを求めていくものであり、日本の伝統的な芸術だ。近年は日本のみならず、欧米でも盆栽の人気が高まっている。

 もともと盆栽は中国が発祥とされ、中国の墨絵に見られるような山水を盆の中で楽しむために生まれたされ、平安時代末期より日本の風土や日本人の精神に合わせて磨かれてきたとされている。ちなみに中国では「盆景」と呼ばれているが、最近は日本の盆栽に興味を持つ中国人も増えているようで、盆栽の中国への輸出も拡大傾向にある。

 日本の盆栽と中国の盆景はそれぞれに魅力があり、中国の愛好家の間では熱い議論も行われているが、中国メディアの今日頭条は4日、中国人が日本の盆栽を爆買いしていると伝え、「日本の盆栽の魅力」について考察する記事を掲載した。

 記事の筆者自身も「盆栽マニア」だというが、まず日本の盆栽の魅力について、日本と中国では文化が違うため、「盆栽は日本人の美的感覚に合わせて表現されている」と指摘。そして、客観的に日本の盆栽を見てみると「そこから学ぶことができる点は数多く存在する」として、「緻密で繊細な作品を数十年、ものによっては数世代の時間をかけて作り上げている」と紹介。1つの作品を我慢強く、継続して作り続けることができる日本人の精神は中国人が学ぶべきものであり、同時に盆栽を世界の「BONSAI」へと昇華させた日本人の努力は認めるべきものであると指摘した。

 また、盆栽は「高尚な芸術作品で、芸術に国境はない」と主張。盆栽愛好家として、争ったり悪口を言い合うのではなく、「共通点を見つけてお互いの良い点を学び合って行くほうが良いのではないか」と読者に問いかけた。

 日本の盆栽が中国に輸出されていることは、多くの中国人が日本の盆栽や日本の文化に興味を持ち、その魅力を受け入れていることの証と言えるだろう。記事も指摘しているとおり、日本の文化である盆栽はすでに「BONSAI」という言葉で通用するほど普及しており、特に欧州では高い人気を獲得しているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)