近ごろ、日本のネット上で中国社会のキャッシュレス化が想像以上に進んでいることに対する驚きの声があがり、それが中国で大きく紹介された。喜ばしく誇らしく思った中国のネットユーザーも多いことだろう。技術力ですでに日本を上回ったという声も聞こえてくるが、一概にそうといえるのだろうか。

 中国メディア・今日頭条は11日、中国にいる日本人が「ここは科学技術大国だ」と感嘆しているとする記事を掲載した。記事は、中国にいる日本人の話として、現地の生活が便利になっていることを紹介。現在中国では多くのレストランやスーパーのみならず、露天商まで支付宝や微信といったキャッシュレス決済ができるようになっており、とても便利であるとした。また、多くの都市でサイクルシェアリングが行われており、手続きも簡単でやはりとても便利であると伝えている。

 また、日本でMD(ミニディスク)が主流だったころ、すでに中国ではみんながMP3で音楽を聴き、さらにMP4の動画も見ていたと説明。「日本にもあったが、中国ほど一般的ではなかった」としている。

 そのうえで「中国人は新しい製品に対する好奇心やフレキシビリティがある。新しい物事に対してみんな試そう、使って見ようとする。一方で、多くの日本人はこの点において慎重で冷やかだ。特に年配者は思考が凝り固まっており、新しい事物を容易に受け入れない。新たな製品を見て瑕疵があればすぐにケチをつける。これは多くの日本企業で起こりうることだ」と論じ、「日本人の慎重で細やかな部分は長所ではある。ただ、中国人のフレキシビリティに大いに学ぶべきとも思う」と結んでいる。

 中国のキャッシュレス化が日本以上に進んでいる背景にはもちろん、中国の各種技術の発展があることは間違いない。一方で、記事が指摘する通り、新しいものに興味を持ち、使ってみようとする精神が社会全体に備わっているという要素もあるのだ。この点は日本の社会と大きく異なる。大きく違う性質を持った相手ほど、学ぶ価値を持つもの。互いに学びあっていくべきなのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)