誰しも、便利で快適な生活を望むものだ。目覚しい経済発展を遂げている中国でも人びとの生活は便利に快適になってきているが、中国人から見れば、「日本と比べるとまだまだ不便であり、配慮不足」と感じる点が複数あるようだ。

 旅行で日本を訪れる中国人が増えている昨今、中国人は日本社会のどのような点に日本ならではの「優しい配慮」を感じているのだろうか。中国メディアの今日頭条は8日、中国人から見た「日本社会における人に優しい配慮」について紹介する記事を掲載した。日本人からすればごく当たり前でも、中国人にとっては新鮮で、称賛に値する配慮は多いようだ。

 まず記事は、「駅の改札」を挙げた。日本では駅の改札に金属のバーが設置してあるようなことはなく、改札を通過する際は「非常にスムーズで時間の節約になる」とした。一方、中国の地下鉄などの改札は、遊園地の入場口にあるような金属のバーを押し倒して出入りするタイプが一般的だ。日本の改札機は念のために開閉式の小さな扉が設置してあるものの、基本的には利用者が無賃乗車をしないことを前提にバーレスの改札機が普及しており、利用者に対する信頼が見える設計となっている言えるだろう。

 続けて、トイレのヒーター付き温水洗浄便座や水に流せるトイレットペーパー、公衆トイレに設置してあるベビーチェアを紹介。日本のトイレは「冬でも便座が暖かいうえに清潔で、しかも洗浄の際の水圧も色々選べる」と指摘したほか、「トイレットペーパーが水に溶けやすいためトイレにゴミ箱が設置されていない」、「ベビーチェアが設置してあるおかげで幼い子とトイレに入っても安心」などと紹介した。なぜ中国人が日本のトイレに感動するかといえば、中国のトイレ事情が決して良いとは言えないからだ。大都市や一流ホテルのトイレは徐々に整備されつつあるが、街中の公衆トイレは汚いうえに便座も冷たい。ましてベビーチェアなどは設置されていないことが一般的だ。

 また記事は、「日本では靴を買いに百貨店を訪れると、店員は跪いて対応してくれる」と紹介し、「おもてなし」や「サービス」を称賛した。中国の店員は、うるさいぐらいに商品を勧めてくるか、何もしないかのどちらか一方だ。日本のように客の気持ちを察しての対応など望むべくもない。ほかにも「どの街にも無料の観光ガイドがある」、「レストランに呼び鈴が設置してある」、「タクシーの扉が自動で開閉する」ことも中国では見られない、日本ならではの「優しい配慮」だと伝えた。

 急激なスピードで経済が発展している中国において、人びとの生活はますます便利で快適になってきている。しかし、日本のサービスや心遣い、配慮に触れた中国人は「中国はまだまだ日本には及ばない」と感じることも多々あるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)