「旅行で一番煩わしいことは何か」という問いかけに、多くの日本人はどのように答えるだろうか。中国人の場合は「飛行機の遅延」と回答する人が多いはずだ。中国国内の空港を利用すると、荷物の紛失よりもはるかに高い確率で遅延に遭遇する。

 中国の航空便で遅延が発生する理由は様々だが、中国国内における飛行機の定時運航率の低さと比較すると、日本の航空会社の定時運航率の高さは「驚くべきもの」であると同時に、「日本には到底かなわない」と映るようだ。

 中国メディアの今日頭条は9日、「日本の航空会社の定時運航率は高すぎて、中国が到底追いつける水準ではない」と伝え、時間どおりに運航が可能な日本の航空会社と中国の航空会社の違いはどこにあるのかと疑問を投げかけた。

 記事は、2016年における英OAG社の定時運航順守率ランキングにおいて、上海浦東国際空港をベースに見た場合、中国3大航空会社の便は約3分の1の割合で遅延が発生したと紹介。一方、日本航空および全日空という日本の航空会社2社の定時運航率は極めて高く、日本航空は定時到着率などで世界一に輝いたことも多数あることを紹介した。

 続けて、日本と中国の航空会社の定時運航率に大きな差が生じる背景について、「気候や中国における大気汚染、さらには軍事演習といった要因が挙げられるが、それだけが理由ではない」と指摘。中国特有の要因としては、民間航空が使用できる空域が他の国と比べて狭いことなどを挙げつつ、中国人の乗客の行動も遅延をもたらす要因の1つだと指摘。航空機の座席はチケットを購入する際に指定されているため、機内に乗り込んでから自由に変更できないことなどは周知の事実だ。だが、中国人はこうした既定の概念を持たない人が多いようで、自分の座席の位置が分かってから「窓側が良い」とか、「連れの隣が良い」などと訴えると指摘した。

 こうした機内における乗客のトラブルが定時運航率にマイナスの影響を及ぼしているのは事実だろう。中国人の団体旅行客と同じ航空機に乗り合わせたことがあれば、彼らの機内における行動が良く分かる。目的地に到着すると、まだ着陸したばかりで機体が動いているにもかかわらず、機内アナウンスに従わずにすぐ立ち上がり、荷物を取り出して通路を歩き出す中国人が多い。せっかちな国民性といえばそれまでだが、航空会社側の指示に従うことが結局は遅延の解消にもつながる近道ではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)