「5分前行動」という言葉が一般化している日本社会では、時間を守ることは最低限のたしなみと言える。理由もなしに遅刻すれば叱責を覚悟しなければならないが、時として早過ぎても迷惑がられることがある。日本社会に慣れていない外国人はさぞや困惑することだろう。

 中国メディア・今日頭条は9日、「日本のボスは社員を早く出勤させたがらない」とする記事を掲載した。記事は、日本の会社に勤めだした中国人男性の体験談を紹介。事前に日本文化について学び、日本人は時間を厳守することを知った男性は、初出勤の日に定時より30分早く職場についたという。その日の仕事は順調に終わり、退勤時間が近づくと通訳から「明日は早く来過ぎないように。5分前に来ればいい」と言われたとのことだ。

 理由を通訳に聞いても「分からないが、上司からそう注意するように言われた」という。その後この男性は、他の日本人社員の何人かも男性同様定時よりもかなり早い時間に会社にやって来ていたことを知る。しかし男性と違っていたのは、オフィスに入らずにビル内のスターバックスコーヒーで時間をつぶし、定時5分前になってようやくオフィスに入っていたのだ。

 記事は「仕事をするようになって半年が経って、日本人は早すぎる出社が他の同僚に心理的プレッシャーを与えると考えることに気が付いた。これは一種の『他人に迷惑をかけない行為』であり、早く着き過ぎた人は他人にその事実を知られ、他人を傷つけないようにするのだ」と伝えている。

 なぜ「早く来過ぎる」ことが他人に迷惑をかけることになるかについては「日本では、共同体の内部で規定されたルールに沿って生産活動や生活が行われ」ており、予定よりも早すぎる行動も「内部で規定されたルール」に反することになるからとの見解を示した。

 「5分前に来い」と言われたら、5分前に来ることこそが正解であり、それより早くても遅くてもダメ。少々極端なようにも思えるが、実際の日本社会には結構似たような状況があるのではないだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)