中国で開催されるモーターショーは世界各国の自動車メーカーが出展し、数多くの新車が発表される一大イベントとなっている。中国は世界最大の自動車市場であるだけに、モーターショーでは各社が激しいアピール合戦を繰り広げるが、中国人にとっては「中国国内のモーターショーは世界に認められていない」と感じるようだ。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、4月19日から28日にかけて開催された上海モーターショーについて、「世界各国のメーカーが出展し、各メーカーが世界戦略車を展示した」と伝える一方で、中国で開催されるモーターショーは世界に認められたモーターショーではないと論じる記事を掲載した。

 記事は、上海モーターショーも年々出展社数を増やし、来場者を増やしていると伝える一方、世界の大手メーカーは中国国内のモーターショーで最新技術を披露しようとはしないと主張。東京モーターショーなどの世界5大モーターショーでは、各メーカーは積極的に最新技術を披露するのと対照的であると論じた。

 記事の考察によると、世界の大手メーカーが中国で最新技術を披露しない背後には、中国自動車産業の発展が遅れ、自動車文化そのものの発展が遅れていることがあるという。また、海外では自動車愛好家たちが自由に集まって組織を立ち上げることができるとしながらも、中国ではこうした組織が国によって規制される可能性があることも自動車文化が育たない要因の1つとして挙げた。

 さらに記事は、中国のモーターショーは近年、販売会と化していると伝え、自動車メーカーと自動車愛好家たちの交流の場ではなくなっていると指摘。ゆえに中国国内で開催されるモーターショーが世界5大モーターショーと肩を並べるクオリティを実現するにはまだまだ時間がかかりそうだと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Bartlomiej Magierowski/123RF.COM)