日本の食文化をより一層豊かにしているのは、全国各地に存在する様々な原料の調味料だ。日本を訪れた中国人の中にも、料理自体ではなく調味料の魅力にはまった人が少なからずいるようだ。

 中国メディア・今日頭条は7日、「これ以上美味い物はない もっとも忘れられない日本料理」とする記事を掲載した。記事の作者も完成品の料理ではなく、ある調味料を「忘れられない」と絶賛しているのだ。それは、九州でポピュラーな「柚子こしょう」だ。

 記事は「九州で博士課程に学んで帰国してから5年、最も忘れられない日本の料理と言えば、九州名物の柚子胡椒を差し置いて他にない」と紹介。「九州は中国や韓国に近く、古くより全世界の文化が日本で真っ先にやってくる場所であり、世界的にも優れた飲食の文化を持っている」としたうえで、九州の名物調味料である「柚子こしょう」について解説した。

 「こしょう」という名前が付いているものの、実際にはコショウではなくトウガラシが用いられる、一見レシピが複雑そうだが、青柚子や黄柚子の皮と青唐辛子または赤唐辛子、そして、塩を混ぜ合わせるだけのシンプルなものである、それでいて手づくりでなければ独特の清々しい香りと味わいが出せない・・・といった点について紹介している。

 そのうえで、忘れられないほど大好きな柚子こしょうを用いた、忘れられないほど大好きな料理についても併せて言及。それが、福岡県にある有名天ぷら店「天ぷらひらお」で供される柚子胡椒風味の「イカの塩辛」であると伝えた。

 この留学生はたまたま九州に滞在したことから柚子こしょうを一押ししているが、他の地域に滞在していればまた別の調味料をこの上ないほど気に入ったことだろう。しょうゆや味噌だって、地域によって全く味が異なってくる。寿司やてんぷらといった定番の和食だけでなく、日本を訪れる多くの外国人観光客にはぜひ、奥深い調味料の文化も体験してもらいたい。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)