近年東京の都心部では自転車のシェアリングサービスが広がっている。同じように中国でも北京や上海で自転車のシェアリングが行われており、市民に好評を博しているようだ。しかしその一方で、解決しなければならない難題もある。

 中国メディア・今日頭条は6日、上海の自転車シェアリングで「最も恐れていた事」が発生したと報じた。記事は、上海市柳浦区江浦路にある自転車シェアリングポートで、備え付けのバッテリーが取り外されている自転車が1台見つかったと紹介。誰かが故意に取り外して持ち去った可能性が高いと伝えた。

 記事によると、同市内のシェアリング用自転車にはそれぞれバッテリーが備え付けられており、管理事業者が統一的に充電管理を実施しているという。使用されているのはリチウム電池で、鉛電池よりも耐久性が高いなどといった性能を持つ一方価格が高いとのこと。サービス開始当初は中国のネット上から「もし自転車の電池が紛失したらどうするのか」との懸念の声が出ていたようだ。

 このため、バッテリーが抜き取られて「骨組みだけの電動自転車」が出現したことに対してネットユーザーからは「最も心配していたことが発生した」といった感想が寄せられたという。記事は、バッテリーが紛失した原因にはバッテリーのロック構造が単純という点もあることを紹介している。

 記事を呼んだ中国のネットユーザーからは、「電動自転車のシェアリングなんてジョークだ」、「一部中国人の民度には何の言葉も出ない」、「事業者も小市民のモラルを高く見積もり過ぎている」など中国人のモラルの低さを指摘する声が多く寄せられた。一方で、事業者が充電のために持ち帰ったのではないかとの意見もあったが、これに対しては「それならば、同時に代わりのバッテリーを持ってくるはず。空っぽにするようなことはない」との反論も見られた。

 実際のところ、バッテリーが盗まれたのか、充電のために取り外されたのかは定かではない。にもかかわらず「盗まれた」、「中国人のモラルは・・・」との意見が続出することが、今の中国社会の状況を浮き彫りにしていると言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)